【グアム=小川真由美】菅義偉官房長官は29日、在沖縄米海兵隊の一部が移転する予定の米領グアムに到着した。米海兵隊のグアム移転事業の進展状況を確認し、安倍晋三政権の最重要課題である沖縄の基地負担軽減に着実に取り組んでいることを示す考えがある。 危機管理を担う官房長官の外遊は、平成15年の小泉政権時の福田康夫氏の訪中以来、12年ぶり。 菅氏はグアム到着後、約50万人の日本軍将兵と現地住民など先の大戦による犠牲者を慰霊し、グアム島で日本守備軍が玉砕した地として知られる南太平洋戦没者慰霊公苑を訪問し、慰霊碑に献花した。戦死した米兵などの名前が刻まれた碑が建てられている太平洋戦争記念国立公園慰霊碑も訪れた。 グアム選出のボルダリオ米下院準議員と意見交換し、海兵隊の移転促進の意義などを確認した。 30日は、米太平洋海兵隊のトゥーラン司令官と会談する。海兵隊の訓練施設や家族住宅が日米の資金で整備されてい