小惑星リュウグウを探査している「はやぶさ2」は3日、欧州の着陸機「マスコット」を分離、着陸させる。マスコットはドイツ航空宇宙センター(DLR)とフランス国立宇宙研究センター(CNES)が共同開発した。小惑星表面の鉱物を間近で観測、分析する機能を持ち、着陸に成功すればリュウグウの素顔にさらに迫れる可能性が高まる。 マスコットは縦横約30センチ、高さ約20センチ、重さ約10キロの着陸機。小惑星の鉱物を分析する分光顕微鏡「マイクロオメガ」、カメラ、磁力計、熱放射計の四つの観測機器を搭載する。開発費用は約30億~40億円とされる。