戦時中、科学者が戦争に関与したことへの反省から、政府機関でありながら、独立した特別な組織として1949年に設立されました。科学の知見を日本の平和的復興に生かすことを目的に歩みを始めました。 1954年、学術会議は原子力の研究と利用を平和目的に限る、いわゆる「原子力三原則」の声明を発表。原子力基本法に盛り込まれました。一方、アメリカの原子力潜水艦が日本に寄港する際には、反対の声明を出すなど、政府と異なる立場を取ることもありました。 1970年代から学術会議の会員を務めた、増田善信さん(97)です。学術会議は、賛否が分かれる問題にも積極的に意見することを大切にしてきたといいます。 日本学術会議 元会員 増田善信さん 「学術会議は政府の方針と相反する声明だとか、決議だとかいう形で出している。のどの奥に刺さったトゲのような感じが、政府として持っておられたのではないかと。」
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