富山市のコミュニティーサイクルの自転車は特注品。後輪はチューブレスでパンクしにくく、ライトは自動点灯する=6日、富山駅前、小山写す 自転車を街中のあちこちで好きな時に借りて返却できる「コミュニティーサイクル」が、富山市と北九州市で3月から相次いで始まった。期間限定の実証実験は各地で試みられていたが、事業化は初めて。バスなどと並ぶ新たな公共交通として、脱マイカーを促す可能性も秘めている。 歩道に置かれた24時間稼働の無人ステーションに、自転車が並ぶ。1台ずつ固定されているスタンドに会員カードをかざすと、前輪の電磁ロックが外れ、すぐに街に乗り出せる。 こんな拠点が富山市役所から半径1キロメートル内に15カ所。約300メートル間隔で設置されている。路面電車やバスと組み合わせて使えるよう、その駅や停留所の付近が多い。 自転車計150台が用意され、3月20日から利用が始まった。料金はクレジッ