タグ

ブックマーク / nazology.net (17)

  • 飲酒の害を軽減する救世主か?アルコールを腸内で酢酸に変えるジェル - ナゾロジー

    アルコールを腸内で酢酸に分解し、血中アルコール濃度を低下させる「ジェル」血中アルコール濃度が上昇し、「酔う」 / Credit:Canva人がアルコールを摂取すると、胃や小腸で吸収されて血液に溶け込み、肝臓に運ばれます。 肝臓ではアルコールの分解が始まりますが、すぐには分解できず、その大部分が脳や全身に運ばれ、「酔った」状態を作ります。 もちろん肝臓では、アルコールの分解が進んでおり、まず酵素などの働きでアセトアルデヒドという物質に分解され、さらに酢酸(アセテート)へと変化。 この酢酸は血液に溶け込んで、水や二酸化炭素に分解された後、息や汗、尿として排出されます。 大量にアルコールを摂取してしまうと、肝臓がアセトアルデヒドを十分に処理しきれなくなります。 二日酔いの原因に関しては未解明な部分が多いですが、1つの可能性として挙げられるのは「アセトアルデヒドの蓄積」です。 今回、メッツェンガ氏

    飲酒の害を軽減する救世主か?アルコールを腸内で酢酸に変えるジェル - ナゾロジー
  • キンキンに冷えたビールはなぜ美味しい?分子レベルで解明!

    キンキンに冷えたビールが美味しい理由は心理的なものではありませんでした。 中国科学院(CAS)で行われた研究により、冷やしたお酒が美味しく感じる理由を分子レベルで解明することに成功しました。 お酒は種類によりある程度のアルコール濃度が決まっており、好まれる温度も異なります。 新たな研究ではそれら理由を探るべく、ビール・日酒・ワイン・ウイスキー・ブランデー・ウォッカ・白酒などのお酒を対象に、アルコール濃度と温度変化が「お酒の分子」に及ぼす影響を精密に測定し、味に関してもプロのテスターを採用して評価しました。 研究成果には、お酒の濃度をめぐる「歴史的」「経済的」な知見も含まれており、お酒好きには興味深い内容になっています。 研究内容の詳細は2024年5月1日に『Matter』にて「エタノールと水のクラスターがアルコール飲料の臨界濃度を決定する(Ethanol-water clusters d

    キンキンに冷えたビールはなぜ美味しい?分子レベルで解明!
  • 匂いの感覚は「言葉」に惑わされて変化してしまうと判明! - ナゾロジー

    匂いの感じ方は「言葉」によって変わる!匂いは一般的に鼻の中に取り込まれた化学物質によって知覚されます。 空気中に漂う匂い分子が鼻腔内に入って嗅細胞を刺激すると、電気シグナルが発生し、それが大脳に到達することで匂いの感覚が生じるのです。 しかしそれと同時に、主観的な匂いの感じ方は「言葉による思い込み」の影響を強く受けることが指摘されています。 例えば、レモンの香りを「これはレモンです」と言われて嗅ぐ場合と、「これはライムです」と言われて嗅ぐ場合では受ける印象が大きく変わると考えられるのです。 このように言葉が知覚に及ぼすメカニズムを解明することは、私たちが世界をどのように認識しているかを理解する上でとても大切です。 しかしながら今までのところ、言葉のラベリングが匂いの感じ方に与える影響や、脳内における匂いの情報処理にどんな影響を与えるかについてはあまり研究が進んでいません。 そこで研究チーム

    匂いの感覚は「言葉」に惑わされて変化してしまうと判明! - ナゾロジー
  • 日本登山史上の謎!戦国武将の北アルプス横断は本当にあったのか? - ナゾロジー

    戦国の雄、佐々成政の無謀な挑戦佐々成政、織田信長の家臣の中でも随一の猛将だった / credit:wikipedia佐々成政(さっさなりまさ)は尾張(現在の愛知県西部)出身の戦国武将です。 成政は織田信長に仕えており、織田家の急成長に伴って行われた外征によって数々の戦果を立てていきました。 そして1581年には富山城(現在の富山県富山市)に入城し、成政は越中国(現在の富山県)を支配するようになったのです。 しかし翌年、信長が能寺の変で死去すると、成政の将来に暗雲が立ち込めます。 織田家の家中は後継者を巡って羽柴秀吉のグループと柴田勝家のグループに別れて争うようになり、成政は勝家のグループに所属して秀吉と争いました。 この争いは秀吉らのグループの勝利に終わり、成政は秀吉に臣従することとなりましたが、なおも秀吉が許せない成政は、今度は徳川家康と手を組んで秀吉と争います。 しかし頼みの綱の家康

    日本登山史上の謎!戦国武将の北アルプス横断は本当にあったのか? - ナゾロジー
  • 運動後はノンアルコール・ビールが最適な飲み物かもしれない?! - ナゾロジー

    意外なことに運動後に飲むのはノンアルコール・ビールがよいかもしれません。 独ミュンヘン工科大学(TMU)のシェール、ヨハネス氏(Scherr Johannes)らの研究チームは、ビールの豊富なポリフェノール成分とアルコールによる身体への悪影響に注目し、健康飲料としてのノンアルコール・ビールの有用性を調べました。 実験では2009年のミュンヘン・マラソンに参加した男性277名を対象としています。 実験の結果、ノンアルコール・ビールを飲んだ人は、ビールを飲んだ人と比較して、レース後の体内の炎症が少なく、免疫機能が改善し、風邪の発症率が低くなりました。 研究チームは「ノンアルコールビールを飲むことで、物理なストレスによって弱まった免疫システムを修復することが証明できた。また免疫システムの過剰な反応も防ぐことができる」と述べています。 研究の詳細は、学術誌「Medicine & Science i

    運動後はノンアルコール・ビールが最適な飲み物かもしれない?! - ナゾロジー
  • 「スピログラフ」の描く線はなぜ魅力的なのか?数学的美しさの秘密 - ナゾロジー

    誰でも簡単に幾何学模様を描けるのが、「スピログラフ」という玩具です。 「子供のころ遊んだ」とか「100円ショップで見かけた」という人も多いでしょう。 スピログラフは定規の一種ですが、描くのは直線ではなく神秘的な幾何学模様です。 歯車に空いた穴に鉛筆を刺して歯車の動きに従って線を引くだけで、万華鏡のような美しい模様が描けます。 しかしなぜ「スピログラフ」は、そんな単純な動きで人が美しいと感じる模様を生み出すことができるのでしょうか? 今回は数学的美しさを秘めた不思議な定規スピログラフを解説します。 Denys Fisher, Inventor of the Spirograph (1977) https://thekidshouldseethis.com/post/spirograph-inventor-1977-denys-fisher-video The Mathematics of S

    「スピログラフ」の描く線はなぜ魅力的なのか?数学的美しさの秘密 - ナゾロジー
  • ツクツクボウシの鳴き声が「パートごとに別の意味を持つ」ことを実証! - ナゾロジー

    もうすぐ夏、セミの大合唱が始まる季節です。 中でも「ツクツクボウシ」は、曲のイントロやサビのように鳴き声が各パートに分かれている珍しい特徴を持っています。 しかし、その生物学的な意義はいまだ明らかになっていません。 そんな中、九州大学と大阪公立大学の研究チームは、このパート分けの実態解明に一歩前進する発見をしました。 ツクツクボウシのオスは、他のオスが鳴いていると「合いの手」を入れるのですが、あるパートで「合いの手」の数が大幅に増えることが判明したのです。 何か彼らなりのセッションのルールがあるのかもしれません。 研究の詳細は、2023年5月29日付で科学雑誌『Entomological Science』に掲載されています。

    ツクツクボウシの鳴き声が「パートごとに別の意味を持つ」ことを実証! - ナゾロジー
  • 変顔が得意な馬の「本当の気持ち」を知る実験 - ナゾロジー

    人間同士であれば、目や口のわずかな動きから、その人が今どんな気持ちなのかを推察することができます。 しかし動物が相手であれば、表情の変化が分かったとしても、それがどのような心理状態を表すのか理解するのは難しいでしょう。 それは、表情が豊かなイメージの「ウマ」でさえ同様です。 ニュージーランドのリンカーン大学(Lincoln University)生命科学部に所属するクレア・リッチ・ボノット氏ら研究チームは、ウマが失望したりイライラしたりする時の独特の表情を見分けることに成功しました。 この結果は、騎手や調教師がウマの精神的健康を管理するのに役立つでしょう。 研究の詳細は、2023年6月2日付の科学誌『Applied Animal Behaviour Science』に掲載されました。 Straight from the horse’s mouth: Researchers find hor

    変顔が得意な馬の「本当の気持ち」を知る実験 - ナゾロジー
  • 飲み屋でできる物理実験「ビールに落としたピーナッツは浮き沈みを繰り返す」 - ナゾロジー

    ピーナッツが「浮き沈み」を繰り返す科学的メカニズムとは?南米アルゼンチンのある街酒場では、ラガービールの中にローストした殻付きのピーナッツを10粒ほど入れる習慣があるそうです。 そこではピーナッツがジョッキの中で浮き沈みする現象がよく知られていました。 ただ、そんな現象は初めて聞いたという人がほとんどでしょう。それは科学者であっても同様のようです。 独ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン(LMU München)の科学者であるルイス・ペレイラ(Luiz Pereira)氏は、同国の首都ブエノスアイレスを訪れた際にこれを目にし、その物理的なメカニズムを明らかにしようと考えました。 そこでペレイラ氏と同僚は今回、酒場でやられているのと同じ手順で実験を行い、ビールの中で何が起こるのかを調べたのです。 すると確かに、ビールに落としたピーナッツは一度グラスの底まで沈んだ後に再び浮かび上がり、そ

    飲み屋でできる物理実験「ビールに落としたピーナッツは浮き沈みを繰り返す」 - ナゾロジー
  • 中印国境の”偶発的”な紛争は「ゲーム理論に従った戦略的計画」だった!? - ナゾロジー

    中国にとって国境紛争は狙って起こすもののようです。 米国ノースウェスタン大学で行われた研究によれば、中国がインドに対して起こす国境紛争はランダムに起こる偶発的なものではなく、ゲーム理論にもとづいて中国が勝利するよう戦略的に計画されていたことが判明した、とのこと。 また研究では、紛争頻度の分析から中国が最も重視する4カ所の戦略的重要地点が特定されており、この4カ所は中国が建設した要塞の位置と一致していました。 研究者たちは中国が使用しているゲーム理論を理解することで、より効果的な対処が可能になると述べています。 いったい中国が採用していたゲーム理論とは、いったいどんなものだったのでしょうか? 研究内容の詳細は2022年11月10日に『PLOS ONE』にて公開されています。

    中印国境の”偶発的”な紛争は「ゲーム理論に従った戦略的計画」だった!? - ナゾロジー
  • 座ったままヒラメ筋を動かす「貧乏ゆすりのような運動」が最強のダイエットだった!? - ナゾロジー

    ふくらはぎの筋肉に大変な秘密が隠れていたようです。 米国のヒューストン大学(University of Houston)で行われた研究によれば、ふくらはぎの筋肉であるヒラメ筋をカカトを上げるように収縮させることで、たとえ座ったままであっても、血中の糖分と脂肪を素早く消費させられることが判明した、とのこと。 これまで血中の糖分や脂肪分を消費するにはジョギングなどの運動がいいとされてきましたが、研究では座った状態で行われる僅かな運動でも、激しい運動に匹敵する効果が得られることが示されています。 しかし、ヒラメ筋の収縮させるだけの運動に、なぜそんな大きな効果があるのでしょうか? 研究内容の詳細は2022年8月4日に『iScience』にて公開されています。 ‘Special’ Muscle Can Promote Glucose and Fat Burning to Fuel Metabolis

    座ったままヒラメ筋を動かす「貧乏ゆすりのような運動」が最強のダイエットだった!? - ナゾロジー
  • 目薬で老眼が改善する! 点眼薬「Vuity」とは? - ナゾロジー

    40代を過ぎると、徐々に近くが見えづらくなります。 これは「老眼」と呼ばれており、世界の10億人以上が影響を受けています。 最も一般的な解決策は老眼鏡をかけることですが、2021年の末、新しい方法が追加されました。 アメリカ品医薬品局(FDA)が、老眼を緩和させる点眼薬「Vuity」を承認したのです。 詳細は、2021年10月29日付の『アメリカ医薬品企業アッヴィのプレスリリース』にて報告されました。 既に多くの人が使用して、効果を実感しているようです。 New eye drops can help aging people see better – an optometrist explains how Vuity treats presbyopia https://theconversation.com/new-eye-drops-can-help-aging-people-see-

    目薬で老眼が改善する! 点眼薬「Vuity」とは? - ナゾロジー
  • 私たちが見ている世界は脳が「過去15秒間」を平均化した映像だった - ナゾロジー

    私たちの目は常に膨大な量の視覚情報にさらされています。 脳にとって、これは容易な状況ではありません。 何百万もの色や形、光の加減や視点の変化により、視覚の世界は絶えず移り変わっているのですから。(走りながら撮ったカメラの映像を見てください) にもかかわらず、私たちはブレやノイズのない安定した世界を見ることができます。 これは何世紀にもわたって研究者たちを悩ませてきた視覚科学の問題でした。 そしてこのほど、カリフォルニア大学バークレー校 (University of California, Berkeley・米)の研究で、視覚の安定性を説明する新たなメカニズムが発見されました。 それによると、私たちの脳は、過去15秒間に見たものを統合・平滑化して、整った一つの印象にまとめ上げているとのこと。 一体どういうことでしょうか。 研究の詳細は、2022年1月12日付で科学雑誌『Science Adv

    私たちが見ている世界は脳が「過去15秒間」を平均化した映像だった - ナゾロジー
  • IT業界人はなぜインタビューでろくろを回すのか? 手を拘束すると言語化速度が低下することが判明! - ナゾロジー

    「会話中に自然と身振り手振りが出てしまう」ことはあるものです。 実際、インタビュー記事の写真には、著名人が手を動かしながら説明している瞬間が収められています。 こうした写真は、「IT業界の社長はろくろを回す」などとコミカルに表現されることもありました。 そして最近、大阪公立大学大学院現代システム科学研究科に所属する牧岡 省吾(まきおか しょうご)氏ら研究チームは、手を拘束すると、意味を処理する脳活動と言語化の速度が低下すると報告。 「手の動き」と「言葉の意味を処理すること」には、密接な関連性があったようです。 研究の詳細は、2022年8月8日付の科学誌『Scientific Reports』に掲載されました。

    IT業界人はなぜインタビューでろくろを回すのか? 手を拘束すると言語化速度が低下することが判明! - ナゾロジー
  • 体内のアルコールを1時間で最大70%分解する「二日酔い防止薬」 - ナゾロジー

    週末は、1週間の疲れをねぎらうため、いつもより多くお酒を楽しむ方が多いでしょう。 しかし、あんまり飲みすぎると、翌朝は後悔とともに目を覚ますことになります。 そこでスウェーデンの企業・De Faire Medicalは、この二日酔いを防止するための新たな錠剤「Myrkl」を開発しました。 この錠剤は「飲酒前に飲んで効く錠剤(the pre-drinking pill that works)」を売りにしており、飲酒後60分の血中アルコール濃度を最大70%下げられるとのことです。 どんな仕組みで、アルコール濃度を下げているのでしょうか? Myrklはすでにイギリスにて一般販売されており、錠剤の効果を調べた研究報告は、2022年6月23日付で学術誌『SAGE Journals』に掲載されています。 Myrkl: new anti-hangover pill said to break down

    体内のアルコールを1時間で最大70%分解する「二日酔い防止薬」 - ナゾロジー
  • タコスに貼って具材こぼれを防ぐ「食用テープ」を女子大生チームが開発! - ナゾロジー

    安全に摂取できる「用テープ」を女子学生チームが開発べられるテープ「Tastee Tape」は、JHUの工学部に所属する女子学生4名のチームによって開発されました。 完成したテープは、5月3日にキャンパス内で開催された「エンジニアリング・デザイン・デー(Engineering Design Day)」にて発表されています。 エンジニアリング・デザイン・デーは、同大で毎年開催されるプロジェクトで、工学部生が実践的なエンジニアになるために、自分たちのアイデアや能力を披露する重要な場です。 工学部長のエド・シュレシンジャー(Ed Schlesinger)氏は、デザイン・デーの目的について、「学生たちに、学の教員や研究者、中部大西洋地域の企業、その他のスポンサーと密接に協力する機会を提供すること」と話します。 ここ2年間はコロナの影響でバーチャル開催となっていましたが、今年は久しぶりの学内開催

    タコスに貼って具材こぼれを防ぐ「食用テープ」を女子大生チームが開発! - ナゾロジー
  • イカは生命の根本原理「セントラルドグマ」を揺るがす存在であることが判明 - ナゾロジー

    アメリカ・ウッズホール海洋生物学研究所により、イカは自らの力で遺伝子編集できることが判明しました。 一般的には生物の細胞の核内で生じるRNA編集を、「核外」で行うことができるというのです。 こうした特徴は他の生物には見られず、地球上でイカのみと思われます。 研究の詳細は、3月23日付けで「Nucleic Acids Research」に掲載されました。 イカの神経細胞はセントラルドグマから逸脱していた私たちの体をつくるタンパク質は、DNAにコードされた設計図を、様々な種類のRNAが仲介することによって生成されます。 このDNAを出発点としたRNAの仲介を介して行われる一連のタンパク質生成過程は「セントラルドグマ(中心教義)」と言われており、現代の分子遺伝学の中心となっている原理です。 この一連の過程の中で、最も際立っている存在がRNAです。 Credit: kenq セントラルドグマにおい

    イカは生命の根本原理「セントラルドグマ」を揺るがす存在であることが判明 - ナゾロジー
  • 1