1.連載のはじめに 祝! JPCOARウェブマガジン創刊! ということで新創刊されたウェブマガジンにて国際動向を紹介する連載を受け持つことになりました、JPCOAR運営委員(国際担当)の佐藤翔です。普段は同志社大学で図書館司書課程の授業を担当する図書館情報学者であり、自称「日本で初めて機関リポジトリの研究で博士号をとった人間」として、時々中断をはさみつつ、機関リポジトリ関連の活動にも長く関わらせていただいています。2017年に終刊した「月刊DRF」でも連載を持たせていただいていたので、機関リポジトリ関連媒体での連載は6年ぶりのカムバックということに。さすがに世の顔ぶれも一新されていそう……と思ったらJPCOARの運営委員の皆さんは割と当時から馴染みの方々……。 本連載では毎回、佐藤が日々目にした中で「これはJPCOARや、日本の機関リポジトリ界隈の皆さんに紹介した方がいいかも」という国際的
5月7日のNHK日曜討論「いま話し合おう 子ども・若者とお金」では、小倉こども政策担当大臣と、社会保障を専門とする大学教授や、子育てや若者の問題に取り組むNPOの関係者などが、少子化対策について議論を交わした。 放送後、論者の一人として番組に出演していたある大学院生の発言にSNS上で大きな注目が集まっている。中には、「大臣よりも現状を理解している」「忖度なしの意見が爽快だった」といった意見が多数見られた。彼女の発言を切り取った動画は、SNS上で1000万回以上再生されている。 注目を集めたのは、NPO法人POSSEで奨学金問題など若者の貧困問題に取り組む、一橋大学院生の岩本菜々さんだ。日々の相談活動から見えた現場の実態をもとに、小倉大臣を前に若者の貧困の現状を訴え、討論を挑んだ。 彼女が述べた意見とはどのようなもので、なぜ「一人の大学院生」の発言が、これほどまでに反響が寄せられたのか。日曜
私はよそへ行かないよ ここは私の生きてきた「ふるさと」なんだ みんな、私のこと知ってる ひとりぼっちじゃない 淋しくない このまちを離れたら 私は私でなくなる…… 「オモニのうた」という。 わがまちを守る住民の決意をうたいあげた立て看板は、2021年8月30日午後4時10分ごろ、炎に包まれた。 看板を保管していた倉庫をはじめ、周囲の民家など計7軒が全半焼した。放火事件だった。「ふるさと」は、差別をあおるヘイトクライムの標的になった。 京都府宇治市伊勢田町のウトロ地区。第2次世界大戦中、軍用の「京都飛行場」建設に携わった在日コリアンやその子孫らが暮らしてきた集落だ。 街角に残る放火現場に立ってみた。焼け焦げ、茶色くさび付いた数々の立て看板が今も残っていた。もはや文字は判読できない。倉庫に保管されていた計36枚は失われた。 「ウトロの子どもに明日をください」「ここで生きたい」。そんな文言が記さ
土偶の正体が解明された? そんなわけあるかいっ!『土偶を読むを読む』を刊行します!『土偶を読む』を大検証する『土偶を読むを読む』(文学通信)4月28日発売! 「土偶の正体」は果たして本当に解き明かされたのか? 考古学の実証研究とイコノロジー研究を用いて、土偶は「植物」の姿をかたどった植物像という説を打ち出した竹倉史人『土偶を読む』(晶文社)は、NHKの朝の番組で大きく取り上げられ、養老孟司ほか、各界の著名人たちから絶賛の声が次々にあがり、ついに学術書を対象にした第43回サントリー学芸賞までも受賞する。しかし、世間一般の評価と対照的に、『土偶を読む』は考古学界ではほとんど評価されていない。それは何故なのか。このたび刊行する『土偶を読むを読む』(文学通信)は、そんな話題本『土偶を読む』を検証・批判する書だ。 声明:4月28日に『土偶を読むを読む』という書籍を出します。 一昨年4月に発売された『
去年10月に発売されたライター高島鈴さんの初単著『布団の中から蜂起せよ―アナーカ・フェミニズムのための断章』(人文書院)。『紀伊國屋じんぶん大賞2023 読者と選ぶ人文書ベスト30』の1位に選出され、韓国語版の発行が決まるなど反響を呼んでいる。 国家や家父長制、資本主義、ルッキズムに異議を唱え、あらゆる権力に抗うことの必要性を説く本書は、読者を鼓舞し、脈打つような言葉にあふれている。とはいえ高島さんは、「布団から起き上がることができなくても、世界は変えられる」とも語りかける。元気がなくても、身体を動かすことができなくても、この社会に抗うことはできる。生存すること自体が、すでに抵抗だと――。 「弱いままでも生きていくことをまず肯定したい」と話す高島さんに、本書を上梓した理由や、「生存は抵抗」というスローガンにどんな思いを込めたのか、インタビューで聞いた。 CINRAの創設20年を記念して、過
スリーパー効果は、人の記憶の特徴を利用した現象と言われています。 人は話を聞いた際、「誰から聞いた情報なのか」といった情報源を気にする傾向があります。 普段いい加減なことを言う相手からの情報など、情報源が信頼できない場合は情報の内容を鵜呑みにはしません。 しかし、ある程度の時間が経過すると、「誰からの情報だったのか」ということを忘れ、「何を聞いたのか」という内容だけが記憶に残ります。 そのため、インパクトの大きな内容ほどスリーパー効果は影響を及ぼしやすいと考えられています。 一方で、情報源を初めから信用していた場合は、時間経過とともに内容の信憑性が下がる傾向があると言われています。 元々信頼できる情報という思いから、時間が経過するとともに「誰からの情報だったのか」を忘れてしまい、信頼している情報のみが記憶され「本当に信頼できる情報なのか」という疑心が生まれるためです。 そのため、最初に情報
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