公演について語る「ヨーロッパ企画」の上田誠=大阪市北区で2022年8月2日午後2時28分、反橋希美撮影 京都を拠点とする劇団「ヨーロッパ企画」の第41回公演「あんなに優しかったゴーレム」が9~11月、全国8都市で開かれる。劇団結成10周年の2008年に上演し、好評を得た作品のリメーク版。作・演出の上田誠は「自信を持っている初期の代表作の一つ。中間地点に回帰するような公演になる」と語る。 舞台は、ドキュメンタリー番組の撮影現場だ。番組クルーが1人の野球選手を追いかけ、彼の古里へやって来る。空き地で見つけたのは「ゴーレム」と呼ばれる巨大な土の像。投手は「ゴーレムとのキャッチボールが原点」と語るが、果たしてゴーレムは本当に生きているのか――。探るうち、町の記憶も掘り起こされてゆく。 前回公演「九十九龍城」が、映像を絡めた舞台セットで「デコラティブ(装飾的)」だったのに対し、上田は今作を「シンプル
明治大学大学院国際日本学研究科は、開設10周年を迎えました。これを機に10年の歩みを通じて成長した本研究科が「拓いて」きた世界を広く発信する企画をおこないます。9月30日(金)より毎週金曜日に本研究科の「6研究領域による連続公開講座」を開始、11月5日(金)には、明治大学中野キャンパスにおいて「開設10周年記念シンポジウム」を開催いたします。ぜひ国日研の「今」に触れてください。※シンポジウムは同時ライブ配信をおこないます。事前登録制で、参加費は無料です。 「6研究領域による連続公開講座」は、各研究領域の教員が、その分野のエッセンスを学外の方にも分かりやすく語る講座です。最先端の研究に触れてみたい市民の皆さん、そして国日研での学びに興味を持つ皆さんの受講をお待ちしています。(一部講座事前登録制・アーカイブ配信あり。) ■本記念事業HP https://www.meiji.ac.jp/ggj
2022年10月11日から、入国者数の上限撤廃や、個人旅行者の受け入れ、短期滞在者のビザ取得の免除など、日本の水際対策が大幅に緩和される。政府は訪日観光客を増やして景気回復を促したい考えだが、2年以上も続いた「鎖国政策」の悪影響はすでに広範囲に及んでいると専門家は指摘する。 世界は日本の「開国」に不信感 日本は完全な「開国」に向け、歩みを進めている。 新型コロナ対応の一環で、日本は外国人の入国を厳しく制限していた。他の先進国やアジア太平洋諸国が入国制限の緩和に踏み切るなか、日本は科学的な根拠の薄い厳格な政策を続行した。 さらに、政策立案者や国内メディアが新型コロナの流行の原因を外国人に帰したことで、外国人恐怖が日本社会に深く根を下ろした。こうした状況から、海外の投資家は日本でのビジネスを逡巡し、日本に関心を抱いていた研究者や留学生も専門領域を変更している。 最近になって日本は、海外からの団
「韓国語専攻の博士生は受け入れません」 カナダで「韓国語を教える外国人」、ブリティッシュコロンビア大学(UBC)アジア学・韓国語文学科のロス・キング教授(61)はこのように宣言した。韓国語を専攻した言語学者であるキング氏が過去20年間余りで輩出した博士6人は全員、韓国語教育ではない韓国文学や韓国史を専攻した。その中で「Tenure(テニュア、終身在職権)」を取得した弟子はまだ1人だけで、最後の弟子は高等学校の教師として在職中だ。訪韓したキング氏と、最近ソウル成均館(ソンギュングァン)大学で会った。 キング氏は「市場がとても良くない」と指摘した。キング氏は「最も優れた韓国語教育を授けるというUCLAで、韓国語学で博士学位を取得した7人中6人が教授ではない講師(lecturer)」とし「高いお金を出して大変な思いで勉強したのに教授席がなければ何故学ぶのか。そのような人は輩出したくない」と話した
南京大学出版社が出版した「南大日本学研究」の第1巻「日本文学における都市描写」(2022年8月21日撮影)。(c)Xinhua News 【10月10日 Xinhua News】中国の南京大学(江蘇省南京市)は8日、同大外国語学院が発行する中国語による論文集「南大日本学研究」がこのほど正式に創刊され、第1巻「日本文学における都市描写」が南京大学出版社から出版されたと明らかにした。 「南大日本学研究」は、同大外国語学院日語系(日本語学部)教員の劉東波(りゅう・とうは)博士が編集責任者を務め、日本の言語、文学、社会、文化を中心に歴史学や経済学などの分野も扱う。南京大学が主催または運営した各種学術会議の優れた論文を掲載するほか、国内外の学者や研究者による日本語、文学、社会、文化研究の優秀な成果も収録する。重点議題には日本国語史研究、日本語言語学研究、中日比較文学研究、日本社会・文化研究、国・地域
米西海岸北部でワシントン州シアトルに次ぐ第二の都市、オレゴン州ポートランドでは毎年五月に恒例の舞台公演がある。ポートランド州立大学の学生が中心となって催す英語歌舞伎だ。今年の演目は三島由紀夫原作の「鰯賣戀曳網(いわしうりこいのひきあみ)」。英語名は「The Sardine Seller’s Net of Love」。今年も同大ホールでの四回の公演は、いずれも五百人近い観衆でほぼ満席。鰯賣の身分を超えた恋が題材のロマンチック・コメディーで三味線の調べに「バイ・マイ・サーディーン(鰯かうえい)!」と鰯賣が声を上げると、大きな拍手と歓声が湧いた。そんな英語歌舞伎を指導してきたのが同大名誉教授のラリー・コミンズさん(70)だ。 コロンビア大学の名誉教授で三島作品など数々の日本文学を英訳した故ドナルド・キーンさんの教え子。公演に向けて自ら原作を英訳し、舞台袖でかみしも姿の義太夫として語りも担当する。
AGUでは、留学生の皆さんが、「日本」について深く学ぶことのできる科目(日本語・英語)と、「日本語」を学ぶための科目を、数多く設けています。AGUの11学部27学科、12大学院研究科では、「日本」の政治・法律・経済・経営・社会・歴史・思想・文化・文学・芸術・メディア・国際関係・国際協力・環境問題・科学技術などについての授業を、幅広く展開しています。 私費留学生の皆さんは、学科また大学院の専攻に所属して、「日本」についての専門的知識を身に付け、「日本」に関する自分の研究テーマをどこまでも追究することができます。 交換留学生の皆さんは、関心の赴くままに、幅広く「日本」について学ぶことができます。日本語講義だけでも、日本語講義と英語講義を混ぜても、また国際日本研究プログラム(International Program for Japan Studies, IPJS)の履修生として英語講義だけでも
帝京大学外国語学部に今年4月、新しい学科「国際日本学科 Department of Global Japanese Studies」が誕生した。「世界の中の日本」という捉え方で研究する分野で、高度な言語とコミュニケーション力で発信することをめざす。1学年の定員は日本の学生100人、留学生50人。授業では、中国、ベトナム、タイ、モンゴル、メキシコ、スコットランドなど多様な国・地域の人たちと一緒に発表を行う。日本に居ながらにして国際的な雰囲気が感じられる授業が特長だ。 2年生前期には、日本の学生は海外、留学生は国内で語学・文化研修に参加し、語学力(英語・日本語)を伸ばすとともに派遣先の国・地域の歴史や文化、産業を通した異文化が経験できる。 また、2年生後期では、前期の研修経験に基づき、国際日本学の視点から「日本と他国の食文化の比較」「日本と他国の余暇の過ごし方の違い」など身近で具体的なテーマで
TOP > 研究成果 > 「長い1960年代」高度経済成長期の日伊比較、東北大学とラ・サピエンツァ大学大学がオンライン出版へ 東北大学日本学国際共同大学院とイタリア・ローマのラ・サピエンツァ大学は、高度経済成長とさまざまな社会・学生運動、文化の興隆が起き、「長い1960年代」と呼ばれる時期の日本とイタリアを比較した英文書籍「レボリューショナリー・タイムズ」のオンライン販売を10月から始める。 東北大学によると、長い1960年代は1950年代半ばから70年代半ばまでを指す。当時、日本や西欧諸国が第2次世界大戦から復興して高度経済成長に入り、学生運動やベトナム反戦活動の活発化、ロック音楽、ヒッピー文化の登場などで西側の社会と文化、価値観が大きな変化を遂げた。 書籍はこの間の日本とイタリアの状況を両国の研究者8人が比較した。日本とイタリアはともに第2次世界大戦の敗戦国。社会や政治状況が大きく変化
2022.08.29 8月4日、神戸オックスフォード日本学プログラム(Kobe-Oxford Japanese Studies Program: KOJSP) 10期生の修了発表会と修了式を瀧川記念館大会議室で開催しました。コロナの状況により、今回はオンライン中継を含むハイブリッド開催になりました。 KOJSPは、オックスフォード大学東洋学部日本語専攻の2年生全員が、本学文学部で1年間過ごし学ぶという特色あるプログラムです。10年目にあたる第10期生13名は、プログラム開始の昨年10月から4月下旬まではオンラインによって、その後、4月末からは来日し対面で、本学文学部で日本語と日本文化について学んできました。 修了発表会は、田中真一教授(KOJSPアドバイザリーボード長)、林由華助教(KOJSP担当)の進行で行われ、KOJSP生は各自の研究テーマについて発表しました。以下の題目の通り、日本の
国際シンポジウム 「デジタル日本学」の可能性 ◆日時:2022年12月17日(土) 第1部 10:00~12:00/第2部 13:00~16:10 ◆場所:大阪大学箕面キャンパス 外国学研究講義棟1階 外大記念ホール +オンライン ◆申込方法:下記より12月13日(火)17時JSTまでに参加申込をお願いいたします。 大阪大学では、2020年12月に、「日本」に関わる教育研究を共通の手がかりとして学際的・国際的な対話が交わされ社学連携的な取り組みがなされる新たな学術プラットフォームを構築することを目的として、「グローバル日本学教育研究拠点」が設置されました。本拠点は、教育・研究・ネットワーキングを担う基幹3部門の体制で出発しましたが、今年7月には、人文・社会科学系の教育研究のデータ駆動型への転換を先導することを役割とする「デジタル日本学」部門が戦略的に新設されました。 いまやデータ・サイエン
「立憲は日本を滅亡に追い込む組織」「在日を野放しにすると…」辻元事務所やコリア学園、創価学会を襲撃した被告。裁判で語ったこと立憲民主党の辻元議員の事務所や、在日コリアンらが通う中高一貫校・コリア国際学園、さらに創価学会の施設を立て続けにねらった被告。裁判で起訴事実を認めた。被告人質問で明らかになった動機と背景とは。 辻元清美・参議院議員(立憲)の事務所と、インターナショナルスクール「コリア国際学園」、創価学会の施設にそれぞれ侵入し、建物に損壊を与えたり、火をつけたりしようとしたとして建造物損壊などの罪で起訴されている無職・太刀川誠被告(30)の第3回公判が10月13日、大阪地裁(梶川匡志裁判官)であった。 被告人質問では、被告が3つの事件の動機について言及。「立憲民主党は日本を滅亡に追い込む組織」「在日韓国・朝鮮人を野放しにすると日本が危険に晒される」「創価学会も日本を貶める組織」だと思っ
9月下旬に、ウクライナから避難してきた2人の女性がいま、東北学院大学で研究生として学んでいます。来日して3週間あまり…10月13日、大学で2人の歓迎会が開かれました。 グヌトヴァ・ダリナさん 「支援プログラムを作って、私たちを参加させていただいて本当にありがとうございます」 リアソタ・エヴァさん 「この機会を一生懸命頑張って、一生懸命勉強します。本当にありがとうございます」 ウクライナから避難してきたグヌトヴァ・ダリナさん(23)とリアソタ・エヴァさん(23)。東北学院大学のウクライナ人を対象にした受け入れプログラムに合格し、9月下旬、避難先のロンドンから来日。研究生として一般の生徒に混じって日本文学を学んでいます。 来日して3週間あまり、10月13日、2人の歓迎会が開かれました。ダリナさんは得意の絵を披露。 グヌトヴァ・ダリナさん 「最も難しいのは色を選ぶこと」 エヴァさんも早くもグルー
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生活に困ったらまずどう検索するべきか・・・元司書が語る、図書館の使い方・情報の探し方についてのコラムです。「総貧困時代」というテーマとあわせて、情報を検索するという考え方、図書館の有効な使い方について、考察しています。 総貧困時代とは? 「一億総貧困時代」とは、日本の全国民が貧困である時代という意味です。日本国民の人口が約1.3億人いるので、国民のほとんどを指して「一億」とし、その全てが貧困になる時代というショッキングな内容を示しています。 そんな時代が来るわけないと考える人もいると思いますが、貧困に苦しむ当事者について詳しい専門家の中には、今のままだとその時代は確実に到来するし、もう既に始まっていると警鐘を鳴らす人もいます。 具体的に「一億総貧困時代」の到来は、見た目にはわからない「普通」の女子大学生が、奨学金という借金を背負いたくないために売春をしたり、「普通」の高齢者がお金が無くて友
「夫」への誹謗中傷はなかったのに マイノリティーの被害のリスク 〝満足感〟につなげない 今年5月、ある女性研究者が、ツイッターアカウントのプロフィール画像を、自分の写真からぬいぐるみの写真に変えて、フォロワー以外からは投稿を見られない「鍵付き」の状態にしました。理由は、「批判や意見論評を超えた誹謗中傷が相次いだ」からです。 ツイッターを使っていると、女性やマイノリティーには使いにくいなと思うことがあります。SNSの中傷と、女性であることに関係はあるのか。取材しました。 「女性と分からないように」 その研究者は、ロシアによるウクライナ侵攻を巡って連日のようにテレビに出演してきた筑波大・東野篤子教授(現在、ツイッターアカウントは誰でも見られる状態になっています)。 出演後、ツイッターには、東野さんの容姿を揶揄するような内容や臆測に基づく中傷が、直接的・間接的な形で相次いでいたのです。 知人に相
【読売新聞】 文豪、森鴎外(1862~1922年)の未発表の草稿2枚が確認された。東京大付属図書館が12日、発表した。講義のために書きかけたものか、構想中の評伝の一部などとみられる。 草稿は陸軍軍医学校で使われたけい線入りの紙に約8
10月16日付け朝日新聞の書評欄に標記の本(中村文孝・小田光雄著、論創社, 2022年8月刊)の書評が出た(https://book.asahi.com/article/14744652)。「とんでもない本を手にとってしまった」で始まる記事の書き手はサンキュータツオという人である。これを要約しておこう。 図書館の数は1970年代からの半世紀で4倍近くになったのに対して、書店は、1990年代以降減り続けている。年間の書籍販売部数よりも図書館の個人貸出冊数の方が多くなった。本の購入はアマゾンをはじめとするネット購入と「公営無料貸本屋」である図書館が代行するようになった。こうなった理由が、図書館流通センター(TRC)のMARCの利便性にあるが、図書館が自らの存在意義を再定義し損ねた部分もあり、それによって職員は嘱託で済ませ専門性を育めることもない。おしゃれで新刊雑誌や書籍をお茶を飲みながら読める
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