◇水揚げ増目指し カツオ産業の盛んな全国の16自治体などが集まり、カツオの実態調査などを行う「日本カツオ学会」が設立されることになり、カツオの1本釣り漁で盛んな黒潮町で8日、設立総会が開かれる。学会ではカツオの有効な利用法や消費、文化、加工などの現状について話し合い、協力して研究していく。 年々減少していくカツオの水揚げ量を改善しようと黒潮町が呼び掛け、設立総会には静岡県焼津市▽千葉県勝浦市▽宮城県気仙沼市▽茨城県ひたちなか市--など16自治体と、高知大や沖縄大などの水産分野の研究者らが参加する予定。 同町によると、カツオの漁獲量は約5年前から年々減少。07年は2万377トン▽08年1万9344トン▽09年1万6646トン--だった。昨年は11月末までに1万7747トンと、減少傾向は続いているという。また、カツオの大きさは一般的に、4~5キロだったが、近年では2~3キロ台が主流になっており