宮城県気仙沼市は7日、東日本大震災で市内沿岸の石油タンクから海に流出した油の量は計約1万2810キロ・リットル(ドラム缶約6万4050本分)に及んだと発表した。 同市によると、市内には気仙沼港に23基のタンクがあり、船舶用燃料の重油を中心に約2万4000キロ・リットルを備蓄。津波でこのうち21基が倒壊し、流出した重油やガソリン、灯油などに引火、市街地での大火災の原因になった。このほか、倒壊したタンクには約1万キロ・リットル以上が入ったままになっているという。菅原茂市長は「防火対策や沿岸の水質環境改善などを検討したい」と話した。