東日本大震災の被災地を支援する三菱商事復興支援財団は5日、宮城県気仙沼市の産業復興を後押しする「気仙沼きぼう基金」を設立したと発表した。財団から出資した地元企業の配当収入を基金の原資にし、地域に再投資する。復興資金が循環する仕組みを作り地域経済の自立を促す。 気仙沼市、気仙沼信用金庫(同市)と共同で運営する。このほど市内の三陸飼料、気仙沼ケーブルネットワーク、気仙沼地域エネルギー開発の3社に財団から総額2億5000万円の出資を決定。市内の出資先からの配当収入全額を基金に寄付する。 出資先は信金の営業網を活用して今後も増やす。基金の活用方法は市や信金と詰め、市内の産業復興や雇用創出に役立てる。