小野寺五典防衛相は5日、米海兵隊第三海兵遠征軍(司令部・沖縄)のグラック司令官と防衛省で会談し、南海トラフ巨大地震や首都直下地震を想定した災害救助訓練を「この秋にも日米合同でさせていただきたい」と述べた。グラック氏は「緊密な協力関係を作りたい」と応じた。 米海兵隊は東日本大震災での「トモダチ作戦」で自衛隊と支援にあたった。小野寺氏は「トモダチ作戦をもう一度」と強調。「私どもは水陸両用部隊を含め能力を高める。島嶼(とうしょ)防衛だけでなく災害救助に大きな役割を果たす」と語り、水陸両用部隊の米海兵隊に「今後も支援を」と求めた。 小野寺氏は5日、スミス豪国防相とも防衛省で会談。スミス氏は「インド洋と太平洋が豪州の国防政策の焦点だ」と述べ、米国も含めた共同訓練や装備面での技術協力に向け協議を進めることで一致した。 関連記事横須賀の米空母、15年にも交代 後継は新鋭艦を配備か6/1仙台に「トモダ