寒波吹きすさぶ厳冬の日本海。釣り人も近づかない高波が打ち寄せる砂浜を一人さまよう男性（３９）がいる。松江市に住むこの男性は、漂流物の収集がライフワークの一つ。島根県内の日本海沿岸に打ち上げられる韓国や中国からの漂流ごみの中に、北朝鮮のものが含まれていることに気付いたのは５年前。その多くが、北朝鮮で「歯薬（チヤク）」と呼ばれる歯磨き粉のチューブだった。厳しい食料事情が伝えられる同国から絶え間なく流れ着く粗末なチューブ。「飢え」と「口腔（こうくう）ケア」という不可解なギャップに、一体どんな背景があるのだろうか－。 厳戒態勢すり抜けて流れ着く？　朝鮮半島問題に関心を持つこの男性と、北朝鮮の漂流物との出合いは７年前にさかのぼる。 男性は当時、韓国領ながら北朝鮮まで１７キロという距離にある黄海上の離島「ペンニョン島」から、北朝鮮の甕津（オンジン）半島を見てみたいと思い、仁川から定期船で同島に渡った。

東日本大震災で大打撃を受けた岩手、宮城、福島の水産業。岩手や宮城ではこの５年で漁港や漁船など生産施設・設備の復旧が順調に進み水揚げが戻りつつあるが、加工業などで肝心の販路が回復せず、売り上げが伸びない傾向が続く。一方、福島では東京電力福島第１原発事故が重くのしかかかり、本格操業に至っていない。 　岩手、宮城、福島３県の水産業の復旧状況は地図中の表の通り。水産庁によると、漁港は震災で２６０漁港が被災したが、９６％に当たる２５０漁港で水産物の陸揚げができるようになった（２０１５年１１月末現在、部分的可能な場合を含む）。 　岩手、宮城の養殖施設は再開希望者の施設の整備が、１４年３月末で既に完了。福島を加えた３県で再開を希望する水産加工業は、８２４施設のうち８５％の６９９施設で業務を再開した（１５年９月末現在）。 　漁船は３県で２万６１７３隻が被災した（稼働していなかった船も含む）。３県の漁船復旧

水産庁の指針に沿って漁業者が自主規制しているが、国際的に約束した漁獲量の上限を確実に守るためだ。水産庁は２３日の審議会で、法制化に先立って、漁獲量を制限する新たな制度を７月から試行すると説明した。 太平洋クロマグロは高級すしネタとして人気が高い。日米などが参加する「中西部太平洋まぐろ類委員会」は漁獲可能量を割り当てている。日本の２０１６年の小型魚（３０キロ・グラム未満）の漁獲上限は４００７トンと、０２～０４年の平均漁獲量の半分に減らすことが決まっている。 ７月から試行する制度では、国内の漁獲量の上限の枠を地域別などに配分する。試行状況を踏まえ、制度の内容を詰める。漁獲量の上限を上回った時は、農相や知事が漁獲の停止を命令し、懲役や罰金を科すことを検討している。

宮崎キャビア事業協同組合（宮崎市）は23日、主力商品である「宮崎キャビア1983」が全日本空輸の国際線ファーストクラス機内食に採用されたと発表した。成田空港発の米国線など11便で3月1日から5月31日まで提供する予定。全日空が国産キャビアを提供するのは今回が初めてという。 機内食では、白身魚とホタテ貝を使った前菜料理に宮崎キャビア12グラム瓶（市販価格は税抜き6500円）をそのまま添えて提供する。 全日空の機内食選考会で味や香りが高く評価され、競合する海外産キャビアを抑えて採用が決まったという。 一方、同協同組合は今年から県産キャビアの輸出を始める計画で、まず香港など東南アジア向けの準備を進めている。

焼津市で過去に起きた津波被害の実態を明らかにしようと、静岡大の北村晃寿教授（古環境学）と焼津市が今月、市内４カ所で津波の痕跡の有無を調べるボーリング調査をした。前回調査で、海岸線が陸側に前進してきたとみられることが分かったため、北村教授はさらに詳しく調べようとしている。 ボーリング調査では、過去の地震で津波がどこまでさかのぼったのかを明らかにするため、地層の間に貝が含まれるといった津波の痕跡を調べている。 昨年９月に焼津市浜当目の４カ所で実施したボーリング調査では、８８７年に南海トラフで起きた仁和地震の時のものとみられる津波の痕跡を地層から見つけた。このときの地層を調べたところ、一部の地域で海岸線が陸側に前進してきたと推定されたという。 このほか、１４９８年の明応地… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続

魚を料理するとき、調味料などでちょっと一手間加えると、うま味を出したり、食感を良くしたりすることができます。塩締めや昆布締め、漬けなど、魚をもっとおいしくする方法を集めました。 塩締め、昆布締め、漬けなど、魚をおいしくする一工夫 ■ 熟成したうま味が楽しめる「塩締め」 ▽ 熟成させた刺身が美味い。〜「塩締め」の作り方〜 - 鯖と烏賊 ブログ「鯖と烏賊」のid:sabatoikaさんは、お気に入りだという「塩締め」の作り方を紹介しています。魚の切り身に塩を振って冷蔵庫で寝かせておくと、水気が抜けて味が濃くなるとのこと。3～7日経ったあたりが食べごろだそうです。傷まないよう、作業中は衛生面に気を付けましょう。 ■ 料亭の味「昆布締め」を家庭でも ▽ 鯛の昆布締めのレシピ/作り方：白ごはん.com 料亭や寿司店などで出される機会の多い「昆布締め」。白ごはん.comでは、真ダイを使った昆布締めの作

» 【痛ウマ】激辛すぎるとTwitterで話題のカップ麺『辛辛魚』を食べてみた / 辛すぎて口が痛い……のになぜか箸が止まらねーーーーっ!! 特集 【痛ウマ】激辛すぎるとTwitterで話題のカップ麺『辛辛魚』を食べてみた / 辛すぎて口が痛い……のになぜか箸が止まらねーーーーっ!! あひるねこ 2016年2月23日 人はなぜ辛い食べ物を欲するのか。たしかに、寒い日に辛いものを食べると体がポカポカしてくる。が、それにも限度があるだろ。なぜこんなに辛くしたのか、作った人間に問い詰めたくなる激辛グルメも存在するのだ。 先日、Twitterで辛すぎると話題になったカップ麺がある。「寿がきや食品」から発売されている『麺処井の庄監修 辛辛魚（からからうお）らーめん』だ。激辛マニアでもびびるくらいの破壊力らしいのだが、一体どれほど辛いのだろうか？　怯えながらも、身をもって味わってみたのでお伝えしよう。

クルマエビ養殖場の買い取りを持ちかけ現金５千万円をだまし取ったとして、兵庫県警西宮署は２３日、詐欺容疑で、大阪府豊中市向丘、軽油販売会社社長、足利比佐雄被告（５９）＝別の同罪で起訴＝ら３人を再逮捕し、大分県国東市国見町中、漁業、近乗美信容疑者（６２）と同市の男（６８）を逮捕した。足利容疑者は「全額は受け取っていない」と一部否認しているという。 逮捕容疑は共謀し、平成２３年２～４月、国東市のクルマエビ養殖場を買い取る話があると嘘をつき、尼崎市の無職男性（６４）から現金５千万円をだまし取ったとしている。 足利容疑者ら３人は養殖マグロ販売の投資話で同じ男性から同年４月に現金２００万円をだまし取ったとして今月２日、西宮署に同容疑で逮捕された。

東北芸術工科大東北文化研究センター（山形市）は、研究成果をまとめた「東北学０７」を発行した。東日本大震災から５年を迎え、被災した三陸沿岸のなりわいや生活文化に焦点を当てながら、復興の現状や課題を記した特集「復興の海」が中心。宮城県気仙沼市唐桑町の鮪立（しびたち）地区を取り上げた中村只吾（しんご）専任講師（３５）は「改めて被災地の現状について考えてもらうきっかけになれば」と話している。 大震災で同地区は船のほか、ワカメやコンブなどの養殖施設がことごとく流された。津波の被害を軽減するた… この記事は有料記事です。 残り591文字（全文835文字）

海上でホヤの生育状況を確認する阿部さん。「ホヤ養殖を続けていくべきか、やめるべきか。判断が難しい」と明かす＝宮城県女川町 ◎震災５年へ（上）養殖 　東日本大震災の津波で大打撃を受けた三陸の養殖現場が、再建途上で試練を迎えている。 　ホヤの一大産地として知られる宮城県女川町。県漁協女川町支所の約１１０人がホヤの養殖に取り組む。 　同町竹浦の阿部次夫さん（６４）は４日、漁船を操りホヤ養殖場へ向かった。２～３年かけて丹念に育てたホヤの状態を確かめる。水揚げを春に控え、その表情に笑みはない。 　「生産量はある程度、元の水準に回復したけれど、販売先がない。先が見えなくなってきた」 　震災で養殖いかだや漁船、ホヤの種などを失い、１億円近い損害が出た。会社を辞めた長男（２７）が後継の道を歩み始めたばかりの時期だった。 　宮城県産ホヤは震災前、約８０００トン水揚げされ、その７～８割が韓国で消費された。阿部

伊勢志摩サミット県民会議は２３日、伊勢志摩サミットの公式プログラム「ジュニア・サミット」に参加する各国の高校生らの県内での視察先と体験・交流行事が決まったと発表した。 ジュニア・サミットでは、環境保全や持続可能な社会などが議論のテーマになる見通し。外務省はこれらのテーマに関する視察先として、「四日市公害と環境未来館」（四日市市）と、赤須賀漁協、ＮＴＮ先端技術研究所（いずれも桑名市）を選んだ。経済発展と環境保全を両立させてきたまちづくりや水産資源管理の取り組みなどを、開会翌日の４月２３日に視察してもらう。 一方、体験・交流行事は高校生らに県内の美しい自然や伝統・文化に触れてもらうために実施する。同月２５日に４コース計１０か所を、グループに分かれて訪れてもらう。 コースに決まったのは、北勢、中南勢、伊賀、伊勢志摩の四つのエリアで、東紀州は日程上の制約などで外れた。具体的な訪問先は鈴鹿サーキット

クロマグロ、法規制検討＝資源管理強化へ７月試行−水産庁 水産庁は２３日開いた水産政策審議会で、資源が減少している太平洋クロマグロの漁獲に対する法的規制導入を検討していることを明らかにした。漁業者らの自主規制にとどまる現行の資源管理を改め、漁獲可能量（ ＴＡＣ ）を定めて公的に管理する仕組みに移行する方向。７月から全国で試行し、具体化を図る。 　日本は太平洋クロマグロの世界最大の消費国。資源管理を強化することで、今年９月のワシントン条約会議でクロマグロが取引規制の対象となることを回避する狙いがある。（2016/02/23-18:38） 2016/02/23-18:38 フォーカス 超大型ｻｲｸﾛﾝ フィジー直撃 最新の 北朝鮮 オシャレな リケジョたち テーマは｢大奥｣ 10周年ＭＶ ﾄﾘﾆﾀﾞｰﾄﾞﾄﾊﾞｺﾞ カーニバル 表彰台逃す 宇野昌磨 トランプ氏の 妻（おんな）達 ロ ン ド ン

潮干狩りシーズンを前に、富津市富津の富津海岸潮干狩場で２３日、アサリなどの試し掘りが行われた。 市職員や富津漁業協同組合の関係者らが熊手で砂浜を掘ると、アサリやハマグリが次々と姿を現した。同漁協によると、貝の大きさなどは例年並みだという。今年は初心者でも取りやすいよう、昨年より１００トン多い約４５０トンを放流する。佐久間国治組合長（６８）は「４～５月のピークになればアサリの実入りもさらによくなる。今年は来場者１５万人を目標にしたい」と話していた。 潮干狩り場は３月８日にオープンし、９月１９日まで楽しめる。入場料は中学生以上が１８００円（網袋付き２キロ）、小学生は９００円（同１キロ）、４歳～小学生未満は７００円（同１キロ）。問い合わせは同潮干狩場（０４３９・８７・２２３３）へ。

近畿大学が昨年６月から由良町戸津井沖でクエの養殖試験を行っており、１年目は順調に育っている。近大のクエは白浜町と九州南方の奄美大島で養殖されているが、養殖ものの人気が高まるとともに出荷量が追いつかなくなり、新たな養殖場所を探していたところ、同町と地元漁協から申し出があった。近大では「水が美しく水温も低いので身のしまったおいしいクエになる」と期待している。 白浜町の近大水産研究所は２０年越しでクエのふ化から成魚までの完全養殖に成功し、平成１９年から「紀州本九絵」として出荷。白浜のホテルや旅館、レストランなどで提供されて人気となっている。天然のクエと競合することなく、相乗効果でクエのＰＲにも一役買っている。近大では、これまで白浜町で人工ふ化させたあと、奄美大島で養殖していたが、供給量が足らなくなってきたため、別の養殖場所を確保する必要があった。今回、白浜町以外で養殖場所に選ばれたのは由良町が県