茨城県内18カ所の海水浴場のうち17カ所で16日、「海開き」があり、家族連れなどが夏の訪れを楽しんだ。昨夏は相次ぐサメの目撃情報で遊泳禁止になった海水浴場があり、客数は減少した。各自治体は客足を取り戻すため、防護網の設置などのサメ対策を講じており、「安心して海水浴を楽しんで」とPRしている。 阿字ケ浦海水浴場(ひたちなか市阿字ケ浦町)では、県内外から訪れた若者や家族連れなど多くの海水浴客が初泳ぎを満喫し、綱引きやビーチサンダル飛ばしなどのイベントも開かれた。福島県から母親と訪れた柴田大輝さん(8)と祐奈さん(6)の兄妹は「ちょっと冷たいけど、気持ちよくて楽しい」と歓声をあげながら、水をかけあっていた。 だが、一方でサメを心配する人も。6歳の娘を連れてきた水戸市の主婦(31)は「サメのニュースは何度も見ていた。怖いので父親と一緒に泳がせます」。