熊野地域のサンマ水揚げ地、熊野市遊木(ゆき)町の遊木漁港で16日、サンマ1・32トンが水揚げされた。今シーズン初のまとまった水揚げに関係者は活気付き、14業者による競りで、同市新鹿町の魚作商店(竹内策一郎社長)が1キロ当たり1117円の高値で落札した。 サンマは10~5月が漁期。熊野灘では11~2月に旬を迎えるが、熊野漁協では不漁となった昨シー… この記事は有料記事です。 残り262文字(全文436文字)
ウナギの稚魚シラスウナギはいまが漁期だが、漁獲量が激減していて、東京・目黒の老舗うなぎ店では「史上最高の仕入れ値になってくると思う。価格も・・・」と心配する。静岡うなぎ漁業協同組合(静岡県吉田町)の白石嘉男組合長は「非常に悪いとしか言いようがないくらい悪い」と頭を抱える。 例年、シラスウナギ漁は12月から翌年4月にかけて行われる。豊漁だった一昨年12月は65キロの漁獲量だったが、昨年12月は140グラムと前年比0.2%しか獲れていない。 黒潮大蛇行で日本に近寄れず 漁獲量の激減について、ウナギの生態に詳しい東京大大学院の新領域創成科学研究科の木村伸吾教授は、現在発生している東海沖の黒潮大蛇行が原因の可能性があるとみる。「黒潮に乗った北上してきたシラスウナギが、この大蛇行で日本までの距離的に長くなり近海にやって来るのが遅れている可能性があります」 夏の土用の丑の日には、手が出なくなるほど価格
日本海の冬の美味、ウマヅラハギの漁が富山県魚津市の魚津港で最盛期を迎えている。十六日未明、定置網で取れたウマヅラハギを大量に積んだ漁船が入港。港の魚市場「魚津おさかなランド」は活気づいた。 顔が馬面に似ていることから「馬面カワハギ」と呼ばれる魚で、体長一〇~三〇センチの楕円(だえん)形。漁のピークは一~二月中旬で、魚津港の水揚げ量は県全体の五、六割を占め、時には七割に上る。白身の淡泊な味わいと歯応えのある肉質、濃厚なうま味のある肝が珍味として人気がある。 魚津漁協は二〇〇九年から魚津港に水揚げされるのを「魚津寒(かん)ハギ」と名付けている。特に体長二五センチ以上で形が良いものを選別している。いけすで数日泳がせて身を安定させた後、活(い)け締めして血を抜く鮮度処理したものを「如月(きさらぎ)王」と称してブランド化。全国にPRしている。 ウマヅラハギには頭部にとげのような背びれが一本突き出てお
魚津漁協や魚津市などが「魚津寒ハギ」と名付けてブランド化を進めている富山湾のウマヅラハギの漁が最盛期を迎えている。 16日は、同市沖約1キロに設置された定置網にかかった約13トンが魚津港に水揚げされた。港に隣接する水産物荷さばき施設「魚津おさかなランド」では、午前5時から競りが行われ、1キロあたり300~400円で取引された。 25センチ以上の大物で、数日間いけすで泳がせて身を安定させた後、生け締めされた価値の高い「魚津寒ハギ・如月王(きさらぎおう)」も競りにかけられた。 競り落とされたウマヅラハギは、県内の鮮魚店や関東、関西方面に出荷された。 同漁協によると、今季は平年を上回る水揚げで推移している。漁は2月中旬まで続くという。
その外観は非常に気味の悪いものですが、酢の物にすると酒のつまみとして絶品なのがナマコです。夏目漱石の小説「吾輩は猫である」にも『始めて海鼠(なまこ)を食い出せる人はその胆力において敬すべく』とあり、初めてナマコを食べた人の勇気に敬服すると書かれています。実は、古代8世紀の頃からすでに漁をしていた記録があるそうで、古くから身近な食材であったようです。 乾燥したものは中華料理の高級食材として取引されており、滋養強壮に効果がある漢方薬としても珍重され、輸出もされています。 食用にされているのはマナマコで、その色によって赤ナマコ、青ナマコ、黒ナマコに大別されますが、赤ナマコが美味しいとされ最も高価で売られています。 コリコリとした食感を楽しみながら、日本酒をちびりちびり。腸管である、コノワタの塩辛はまさに珍味です。多くは取れませんが、丁寧に扱って、酒の肴として楽しみましょう。(速水裕樹) 【材料】
師走の公園で、親子が落ち葉を拾う姿を見て、親と子の食材を使えないかと考えました。 親子料理といえば卵と鶏肉、鮭とイクラの親子丼などがありますが、一品で心身ともに温まっていただこうと思い、冬が旬の鱈の身と白子(しらこ)を椀(わん)に盛り込みました。親の鱈の身と、子である白子がそれぞれバラバラにならないように、つないだのが昆布と鮪(まぐろ)と鰹(かつお)を絶妙なバランスで配合した出汁(だし)です。 実は同じ食材でも、季節によって出汁の中身は違います。気候、空気、風、気温、水温によって変わるのです。刻々と変化する食材の「よさ」を最大限に生かし、組み合わせる食材の最適なバランスを考えて、出汁の材料の配合比率を変えています。とりわけ、冬の食材は力が強い。鰹の血合いからうまみを取り出した出汁をひき、他の強い食材に合わせるべく、鱈の強さを引き出します。 二品目の「雲丹餡掛(うにあんか)け」の雲丹も強い食
第5管区海上保安本部(神戸市)は、南海トラフ巨大地震発生時に徳島・高知両県沿岸から和歌山県沿岸までの海上で想定される津波の速さや高さを示した広域シミュレーションマップを作成した。従来は主要港周辺のマップしかなく、小規模漁港周辺や沖合などにも想定の範囲を拡大した。 マップは、徳島小松島港や和歌山港を含む「紀伊水道南部」、海部郡から室戸岬にかけての「四国南岸南東部」など6海域に分けて作成。それぞれ▽津波により水位が10センチ上昇するまでの時間▽津波の最高水位▽津波の最大流速▽安定した操船ができなくなる流速2ノットに到達するまでの時間―の4項目を線と色で表現した。 新たに対象になった宍喰漁港を含む海陽町宍喰地区は水位が10センチ上がるまでの時間は5分。最高水位は10メートル以上で、最大流速は10ノット以上。流速2ノットに到達する時間は10~20分となっている。 阿南市の那賀川河口から東20キロで
大隈重信と同郷です――。佐賀県は18日、メッセージがついた特産のノリを東京都新宿区の早稲田大で無料配布する。その名も「海苔(のり)込みチラシ」。県出身の偉人ゆかりの地で、若者に佐賀ノリをPRする。 縦20・5センチ、横18・5センチのノリには、カルシウムで作られた食べられるインクで「試験前には、海苔を食え。」「卒業旅行は、パリより佐賀で海苔をパリッ。」など、学生へのメッセージが書かれている。同大の大隈ガーデンハウスの利用者に18日午前11時から4500枚を配る。 県が進める朝ごはんをテーマとした企画「あさご藩」の一環。若者を中心に朝食を食べない人が多いことから、朝食と相性のいいノリを配り、学生たちに朝食の大切さと佐賀ノリの魅力を再認識してもらう狙いがある。県出身の大隈重信がつくった早大での配布を企画した。 大学入試センター試験があった13日には、「試験を海苔越えたキミが好き。」などと書かれ
船橋で長く漁師を営み、船橋市漁業協同組合の理事長を務め、海を生かしたまちづくりに携わってきた大野一敏さんが、著書「おやじの海勝手のカズ」を出版した。 船上の大野さん(関連画像) タウン誌「KIRACO(きらこ)」に寄稿してきた漁師町の風情を感じさせる連載エッセー「湊町暮らし」(2001年3月~2017年12月分収録)や、読売新人京葉版に掲載された原稿、雑誌「KAZI(舵)」での連載記事などを編集したもの。 発行者は元船橋市職員で現船橋市議会議員の島田泰三さん。企画編集をきらこ編集室(習志野市香澄4)が手掛けている。 「湊町暮らし」には、消費者が魚一匹丸々の購入を好まず、必要な分だけ購入し調理にも簡単な切り身を好むようになったことから漁獲量と消費量に魚価が比例しなくなったことや、東京湾の経済優先な埋め立てが漁場や生態系、自然環境に与える影響などが書かれている。 長い漁師生活の中で出会った「大
絶滅危惧種ニホンウナギの稚魚シラスウナギが今期は極度の不漁で、国内外での漁獲量が前期の同じころと比べて1%程度と低迷していることが13日、複数の関係者の話で分かった。漁は4月ごろまで続くが、このまま推移すれば過去最低の漁獲量となりかねない。シラスウナギは養殖の種苗となる。品薄で今夏のウナギがさらに値上がりするのは必至で、かば焼きは食卓からますます縁遠くなる。資源保護のため来年のワシントン条約締約国会議で国際取引の規制対象とするよう求める声も高まりそうだ。 シラスウナギは毎年11月ごろから翌年4月ごろを中心に、台湾や中国、日本などの海岸に回遊してくる。 海外の状況に詳しい業者によると、最初に漁が始まる台湾の今期の漁獲量は、前年の同じ時期と比べ100分の1程度に低迷。中国でも同レベルだという。 国内で比較的早くシラスウナギ漁が始まる鹿児島県によると、漁が解禁された昨年12月10日からの15日間
IoTを使った海ブドウ養殖システムの開発を進める(左から)OCCの屋比久友秀取締役、日本バイオテックの山城由希取締役、琉球大の瀬名波出教授、糸満市の喜納亨主査、山城毅政策参与=15日、糸満市真栄里 沖縄県でIT企業のOCCと琉球大、糸満市が連携し、IoT(モノのインターネット)を活用した海ブドウ養殖技術の確立に取り組んでいる。海ブドウは海水温が高くなる夏場に生産が減る課題があるが、水温など水槽内の環境をセンサーでチェックし、光合成に使う二酸化炭素(CO2)濃度をコントロールすることで生産量を従来の1・5倍に高めることに成功した。養殖業者の経営安定や夏場の需要に応えられるとし、設備やノウハウを販売する大学発のベンチャー企業設立を目指す。 新システムはインターネットにつながったセンサーで水槽内の温度やpH(水素イオン指数)、酸素量、濁度などを測定する。光合成に必要となるCO2は琉大工学部の瀬名
熊野市の遊木漁港で十六日、不漁が続いていたサンマの水揚げがあった。一回の漁獲としては二季ぶりの一トン超という手応えある量とあって、待ち望んでいた漁師や加工業者らを喜ばせた一方、今後に期待を寄せる声も上がった。 漁船四隻が前夜に出港し、うち三隻が串本町大島の沖合約二十キロで取った。午前十時ごろに帰港して約一・三トンを水揚げ。体長二〇センチほどのサンマを網を使って陸上に用意された容器に次々と入れた。 出船した長栄丸の船主浜中一茂さん(51)は「何日も出ていただけにほっとしている。身ぶりも良い」と満足そう。「(不漁については)黒潮の蛇行の影響を受けていると考えられ、今後も増えてくれることを期待したい」と願った。
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