北陸新幹線金沢-敦賀間開業後、JR北陸線の県内区間の運営を引き継いだ第三セクター「ハピラインふくい」は10日、越前市内に新設する「しきぶ駅」の開業を1年遅れの2026年3月ごろに先延ばしすると発表した。建設業界の働き方改革の影響などで入札不調が続き、工期を延長したため。 (水野志保、藤井雄次) 新駅は武生駅と王子保(おうしお)駅の中間点に設置する計画で、一日約570人の乗降客を見込む。工業と商業でキャンパスが分散している武生商工高校のキャンパスを同市文京1の工業キャンパスに統合する時期に合わせて、当初は25年春開業を目指していた。 駅の設置工事は同社が当初設定していた工期では合わず、4月に2度にわたって入札不調となった。建設業界の働き方改革や工事の安全施工などを考慮して工期を延長し、5月の3度目の入札で落札者が決定した。駅ホームなどの本格的な工事は今秋にも始まる予定。今のところ整備費の変更