大航海時代の1573年、元奴隷の日本人同士がポルトガルの教会で結婚式を挙げた記録を、東大史料編纂(へんさん)所の岡美穂子助教(日欧交渉史)の研究グループがリスボンの国立文書館で発見した。 日本では室町幕府が滅びた戦乱期。別の日本人3人の婚姻記録も見つかり、43年の鉄砲伝来以降、多くの日本人が渡欧していたことが確認されたとともに、一部は、当時栄華を誇った港湾都市で市民として認められていたと推測される。 初期に渡欧した日本人では、九州のキリシタン大名が82年に少年をローマに派遣した天正遣欧使節が知られる。それに先駆け、53年にフランシスコ・ザビエルに洗礼を受けた初の日本人(洗礼名・ベルナルド)がリスボンに留学したとされる。 今回発見されたのは、リスボンの教会に残った73年2月5日の記録。共にジャポネス(日本人)の夫ギリェルメ・ブランダオン(洗礼名)と妻ジャシンタ・デ・サ(同)が、神父、証人の立
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