弥生人が縄文人を駆逐した?弥生時代というのは、水田稲作だけでなく「金属器」の時代でもある。世界史的にみても「石器時代」と「鉄器時代」では文明度に大きく線がひかれるのが普通だ。 明治時代になると、欧米文化の流入により、日本にもあった石器人がなにものかの議論が巻き起こる。 その時点での石器人(縄文人)は、アイヌ人やコロボックルなど、すくなくとも現代の日本人とは違う人種という認識だった。 石器人=先住民や異民族ならば、日本民族の祖先は渡来民族ということになる。 古事記などでも天皇の祖先神アマテラスの弟のスサノオは朝鮮半島と日本列島を往来する神となっていることからも、それが裏付けられるとされた。 さらに、考古学でも、石器時代(縄文時代)と高塚時代(古墳時代)しかないと思われていたのだが、磨製石器の発見でその中間時代(弥生時代)が存在が明らかになった。磨製石器は主に石包丁とよばれる稲を刈る道具つまり