中部電力は2日、浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)の敷地内の約6千年前の地層から、最大8メートルの津波の跡が確認されたと発表した。現在、海岸沿いに最大19メートルの津波を想定した防波壁を建設中だが、計画に影響はでないとしている。 昨年8月から今年3月にかけて、過去の津波の堆積(たいせき)物を調べる調査を実施。約6千年前に標高0~8メートルだった敷地東側の地層から、津波によると思われる砂などの堆積物が見つかったという。 浜岡原発周辺では、これとは別に過去の文献などから、1707年の宝永地震と1854年の安政東海地震でそれぞれ高さ6メートルの津波が押し寄せたことが判明している。
【中村浩彦】遺跡から出た遺物の形や様式などを観察して議論してきた考古学で、化学によるアプローチが進んできた。遺物の化学組成を調べたり、骨のアミノ酸を分析したりすることで新たな仮説が生まれ、議論が深まっていく。文理融合型の考古学により、古代日本人の生活が明らかになりつつある。 東京理科大の中井泉教授らは、化学分析用に特殊な蛍光X線分析装置を開発した。試料にX線を当てて発生する蛍光X線を分析することで、試料に含まれる元素の種類や濃度が分かる。
【松山尚幹】奈良・東大寺で年に1度だけ公開される秘仏、執金剛神立(しゅこんごうじんりゅう)像(国宝、8世紀)の制作当時の姿が、コンピューター・グラフィックス(CG)でよみがえった。東京芸術大と東京理科大の共同研究チーム(代表=籔内佐斗司・東京芸大大学院教授)が、表面に残る顔料から天平の極彩色文様を復元した。 甲(よろい)に身を固め、法具の金剛杵(こんごうしょ)を持って仏法を守る姿の塑像(そぞう)で、高さ173センチ。法華堂(国宝、三月堂)の厨子(ずし)に安置されている。 2年がかりの研究の結果、甲の金箔(きんぱく)の上の雲文(うんもん)や唐草文、腰回りの小札(こざね)の孔雀(くじゃく)の羽根や対葉花文(たいようかもん)があざやかに再現された。CG制作を担当した山田修・東京芸大大学院非常勤講師は「ここまで鮮やかなのは、特別な空間にいる、人間を超えた存在を求めたためでは。当時の人々の仏教への思
■海江田万里・民主党代表 行政府の長である大臣は忙しいから、お役人が決めてしまえば、それが特定秘密になりますよ、というのがいまの特定秘密保護法案だ。しかも、その秘密は、一度定められたら未来永劫(えいごう)、100年も200年も300年も400年も何百年も。古墳じゃないんですから。なんか掘り出してみたら、昔の文書が出てきた、って。それじゃあ、ダメなんですよ。だいたい30年で秘密を明らかにして、30年前の判断が良かったのかどうか、歴史にしっかり検証してもらうようにする。いずれ、歴史が検証するということになると、役人も一人ひとりが歴史と向かい合うわけですから。未来永劫分かりゃしない、ではいけない。当たり前のことだ。(東京・銀座での街頭演説で)
【井上翔太】山の斜面などを走り抜け、速さを競うマウンテンバイク(MTB)の「ダウンヒル」が、山奥の寺や神社で開催されている。会場を貸す側の苦悩もあったが、その意外性から、ファンだけでなく、参拝客をも引きつける。 軽快なDJが実況を続ける中、スタートゲートからMTBが飛び出した。今月3日、約1300年の歴史を誇り、勝ち運祈願で知られる勝尾寺(かつおうじ)(大阪府箕面市)。境内に全長約500メートルの特設コースが作られ、本堂などのそばを通り、麓(ふもと)の山門がゴールとなった。 コースの目玉は、250段の石段。最大傾斜は24度。巧みな運転でMTBが駆け下りると、歓声が上がった。レース中も参拝は出来るため、約2千人の観客の中にはお年寄りの姿も。通常の入山料400円を払えば、観戦は無料だった。
【吉本美奈子】東京都千代田区三崎町と猿楽町の住所表示に、かつて冠していた「神田」をつけるかどうか。実は40年以上前に神田を外した歴史がある。10年近く、住民の意見が二分するなか、区は25日、34年ぶりに住居表示審議会を開いた。賛成派、反対派双方から主張を聞く場を設けることなどが決まったが、解決の見通しはついていない。 両町はJR中央線の水道橋駅の南側の地域で、人口は計1663人(11月1日現在)。区内には「神田神保町」や「神田小川町」など神田のついた町名が26残る。 歴史をたどると、明治初期は「三崎町」「猿楽町」という町名だった。1947(昭和22)年、千代田区ができた際、「神田三崎町」「神田猿楽町」に。62年、郵便配達などの効率化を目的に施行された住所表示法を受け、区は64年、「神田冠称の不採用」を決め、67年に神田三崎町は三崎町に、69年に神田猿楽町は猿楽町になり、今に至る。 2004
【筒井次郎】世界遺産・法隆寺(奈良県斑鳩町)にある国の重要文化財の塀「西院大垣(さいいんおおがき)」で、「殺すぞ」などと刻んだ落書きが見つかった。参拝者の少ない公道沿いの壁で、最近とがったものでひっかかれた可能性が高い。寺は文化庁へ届ける予定だが、県教委によると傷が深く、元に戻すのは難しいという。 西院大垣は、国宝の五重塔や金堂が立つ「西院伽藍(がらん)」の東南西の3面を囲う長さ500メートル超の築地(ついじ)塀。室町時代に築かれ、直近では1970年代に修理された西面(長さ70メートル)で、落書きは見つかった。 地上から1・1メートル付近に、「殺すぞボケ」(縦20センチ横85センチ)「ヒマやね」(縦25センチ横110センチ)と彫られていた。字の深さは最大6ミリ。
【大久保直樹】県埋蔵文化財調査センターは21日、出雲で5番目に大きい魚見塚(うおみづか)古墳(松江市朝酌町)の今年度発掘調査の成果を発表した。儀式に使われたとみられる高坏(たかつき)が見つかり、築造年代が6世紀後半であることが判明した。一帯を治めていた有力首長の墓とみられるという。 魚見塚古墳は…
去年の11月くらいに石原前知事が突然やめることになり、選挙に出ることになって、あいさつまわりに行って、徳田氏のところにも行った。徳田氏からは資金提供という形で応援してもらう形になった。
公募美術展「日展」の洋画と工芸美術の分野で、審査員が所属会派の作品を応募前に指導する慣行があることがわかった。開催中の2013年度日展にも事前指導を受けて入選した作品が展示されている。審査員の判断基準が身内だけに伝わり、公正な審査を妨げた可能性がある。入選数を有力会派に事前配分していた書道に続き、他の分野でも審査の不公正さが発覚した。 日展の寺坂公雄理事長が所属し、洋画の審査員を最も多く出す「光風会」でも事前指導が半世紀近く続いてきた。同会によると、今年度は審査員長の寺坂理事長や5人の審査員を含む計7人が9月9日、約30人を選抜して指導した。1人当たり5~10分、3割から9割仕上がった作品を見てもらい、指導を踏まえて完成させ、日展に応募したという。このうち約20人が入選し、1人が特選をとった。 寺坂理事長は「作家を育てるためにやっており、指導を受けた人でも作品が悪ければ落としていた。誤解が
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