おかしなジパング図版帖 モンタヌスが描いた驚異の王国 著者:宮田 珠己 出版社:パイインターナショナル ジャンル:芸術・アート おかしなジパング図版帖―モンタヌスが描いた驚異の王国 [著]宮田珠己 図版がたくさんの楽しい本。なんの絵が載っているかというと、主に、「1669年にオランダ人モンタヌスが著した『日本誌』の挿絵」だ。 当時のヨーロッパでは、未知の国の文化や風俗への関心が高まっていた。そこでモンタヌスは、挿絵をふんだんに使った本を出版し、好奇心旺盛な読者に「日本」の情報を伝えようとしたのだった。 問題は、モンタヌスには来日経験がなかったことだ。文献を収集し、実際に日本を見たことのあるひとに話を聞き、と精いっぱいの努力はしたのだが、できあがった本の挿絵はどうしたってヘンテコになった。いま見ると、これらの絵が爆笑の不可思議日本を形成しているのである。 海外のひとにとっては、「お辞儀」が奇