南米・ペルー北部にある約3000年前のワカ・パルティーダ神殿遺跡で神戸市外国語大学(神戸市西区)の芝田幸一郎准教授(41)=アンデス考古学=が、怪物のような顔を描いた彩色壁画2面を発見した。准教授は8年前にもジャガーなどの壁画5面を発掘。まだ、10面は残っているといい、「紀元前の古代アンデス文明の宗教芸術がこれほどまとまって残っているのは大変珍しい」としている。(松本寿美子) 壁画は8~9月の調査で神殿最上階の4階から見つかり、高さは約1メートル、幅約5~7メートル。2面とも粘土製で上部が破壊されているが、高さ約3メートルと推測される。新たな神殿建設の際に砂や石で埋められたため、色鮮やかで保存状態は良好という。 怪物の顔は、巨人の両足に描かれ、巨人の足は宙に浮き、すねの骨が白く透けたように表現されている。 類似した壁画は2005年調査の3階部分でも見つかったが、足は地に着き、すねの骨も透け
18年前に壊れた大鳥居の土台。民家が立ち並ぶ奥に拝殿がある=神戸市長田区駒ケ林3 阪神・淡路大震災当日の大鳥居。周辺の建物は軒並み倒れ、大鳥居も笠木などが落ちた(住民提供) 18年前に壊れた大鳥居の土台。民家が立ち並ぶ奥に拝殿がある=神戸市長田区駒ケ林3 阪神・淡路大震災当日の大鳥居。周辺の建物は軒並み倒れ、大鳥居も笠木などが落ちた(住民提供) 阪神・淡路大震災で壊れた駒林神社(神戸市長田区駒ケ林3)の大鳥居が今秋、18年ぶりに復活する。1995年以来、土台だけが残る状態が続いていたが、住民の生活再建が進み、氏子らが寄付の呼び掛けに動き始めた。新しい大鳥居は9月末に完成し、10月2日に通り初めを行う予定だ。 同神社は平安時代の創建とされる。足利尊氏が戦に敗れた後に立ち寄り、地域には尊氏が詠んだ歌も伝わる。近くの浜には平清盛が訪れたといわれる。 先代の大鳥居は石製で高さ約6・5メートル。19
阪神・淡路大震災を機に発足したボランティア団体「歴史資料ネットワーク」(代表 奥村弘・神戸大大学院人文学研究科教授)が16、17日、淡路島で最大震度6弱を記録した地震の被災地に入り、資料レスキュー(救出)のための調査を実施した。災害が起こると、被災家屋の整理などに伴い貴重な古文書などが捨てられたり、流失したりすることが多い。2日間の調査で救出する資料は見つからなかったが、同団体は「判断に迷う資料があれば一報を」と呼び掛けている。 同団体は阪神・淡路直後の1995年2月、被害を受けた歴史資料を守るため、関西の研究者らが創設した。台風23号(2004年)で被害を受けた豊岡市や、兵庫県西・北部豪雨(09年)の佐用町、東日本大震災(11年)の宮城県など全国各地で活動。古文書を中心に、主に江戸時代から昭和の本や写真、絵画や農具を預かり、簡易修復して持ち主に返したり、公的施設に寄贈したりしてきた。 今
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