ジャーナリストで作家の佐々木俊尚さんは、 ツイッターでも@sasakitoshinaoアカウントで、興味深い情報をキュレートして提供されている。 その佐々木さんが、新刊『レイヤー化する世界』で、古代から現在までの全世界での社会システムの変遷を説明し、最後に近未来を予測されている。 受験を念頭に置いた学校の社会科ではディテールを記憶することが重要なので、世界の構造を俯瞰する機会がほとんどない。このようにざっくりとまとめてもらうことで、詳しい本を読むときに、そのパズルがどこに当てはまるのか分かりやすくなる。 読んでいるうちに思ったことは多いが、最も強く感じたのは、「こういう本こそ、高校の社会科の授業で使うべきだ」ということだ。 まず、高校の社会科で扱う「地理、歴史、公民」がすべて盛り込まれているだけでなく、それらがどのように関わりあっているのかが分かりやすい。 次に、「未来」を語っている部分で