アート研究所 美的ラボ｜OCNアート artgene.(アートジェーン)

銭湯を飛び出した、アートとしての銭湯 日本の風呂文化の象徴でもある「銭湯」が今、失われゆく文化遺産として注目を集めている。中でも浴室内の壁面に雄大な景色を描く「背景画」は銭湯に欠かせない要素のひとつだが、その独特の画法で描く背景画の絵師は、全国で丸山清人さんと中島盛夫さんの2人を残すのみ。かつて東京オリンピック後に2600軒あった銭湯も今では約850軒となり、うち3割は背景画がなくなってしまったそうだ。絵師の丸山さんは「（背景画は）無くなる運命かもしれない」と前置きした上で、「今こうして多くの人が背景画に関心を持ってくれることは嬉しい」と話す。確かに、最近では使われていない銭湯も注目を集めアートスペースとして活用されたり、「背景画」はアートとして銭湯を飛び出しはじめている。では実際にどんな取り組みが行われ、日本の大衆文化である「銭湯」と、そこにある「背景画」がどんな新たな広がりがあるのか見

[marutathu]

アートとしての銭湯