若年研究者と熟年研究者の違い - 晴耕雨読ときどき昼寝の日々

研究 | 17:38 | 学部で卒研生だったころ、研究とは別の面でいろいろと影響を受けていた（当時）助教授のT先生（すでに１０年以上前になるのか・・・今では某旧帝大教授になられた）。研究の世界では、ある組織発生の世界で必ず総説で名前が引用されていたし、現在でも、かなり異端とはいわれつつも独自の存在感のある論文を発表されている。５０代後半ではあるが、バリバリと研究を継続されている。当時卒研生だった自分は毎日のように PubMed で見つかる論文を読み、それらの科学的意義を理解し、解釈するのが楽しくてしょうがなかった。そんな理由で、図書館でコピーした論文が机の上に山のように積み重なっていくのにさしたる時間はかからなかった。隣の席に座っていた同期の H *1も似たような状況で、お互いに競い合うように論文を読んで、このジャーナルのこれが面白かったとか、これはすごいとかよく話をし、刺激し合っていた*

[marief8107]

好きな文章。必死に学ぶ人達の描写が羨ましい。研究分野に限らず膨大な吸収の後は、その知識と経験の裏付けが助けになり、瞬時に結果が出せたり瞬時でなくとも見事なアウトプットがあるんだね。と馬鹿なりに感じた。

[altana11]

若年と熟年という例ででてるけど考えてみれば子供の頃と今を比べると当てはまる部分が多いな

[tsugo-tsugo]

29辺りから脳の最適化がかかってる気がするんだけど、この話関係するかな。

[hejihogu]

研究に限った話じゃないけど、最初は記憶力で頭の中にその分野の知識を吸収、再構築していき、それが蓄積すると理解力に結びついて新しい論文（知見）の要点を素早く理解できるようになるという。

[nayamuwa]

若い研究者は記憶力に頼って膨大な量の論文を読むのが、若さの強みを生かした論文の読み方

[katow]

昔はドラクエの怪物を全部空で言えたけど、今は「ああ、それは多分あれとこれのゲームの要素を取り入れたコンセプトなんだね？」とすぐに把握できるようになる、ということで理解

[karpa]

固有名詞も危ふいわたしはどうしたら

[takahiro_kihara]

”（研究者として）年月を経ると、記憶力は落ちますが、理解力は飛躍的に高まります”これ、別に研究に限った話じゃないよね。

[natsutan]

なんか正月から良い話。ほっとした。

[chinvattera]

文献管理ソフト導入したら机の上が驚くほどスッキリした。長年の知識の蓄積によって理解力は指数関数的に増加する。継続は力なり。

[nosem]

　僕も院生時代は記憶的にいっぱい論文を読んでいた，そして今の俺がある！

[LethalDose]

最上さんも同じようなことを書いていたと思う。知識が増えると読む必要のない部分が増える。

[steel_eel]

自分の机の上にはアブストとフィギアだけ見て放置の論文の山が…orz

[taroleo]

知識・経験のストックが溜まると、T先生のような読み方が身に付く/ 切磋琢磨して理解力を競える仲間がいるのは幸せ。一匹オオカミだと、目的を絞ったT先生読みを最初からしないといけなくなる

[hiromark]

どっちの研究者も格好いいと思う。