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内面と神話 - 仮想算術の世界
このあいだ知り合いに「キミのライバルは宇野常寛らしいよ」とか言われて(たぶんこのへんのブログを読... このあいだ知り合いに「キミのライバルは宇野常寛らしいよ」とか言われて(たぶんこのへんのブログを読んだんだろう)、一応今月の『SFマガジン』に載った宇野氏の評論を読んでみた。ざっと要約すれば、『エヴァンゲリオン』の碇シンジのような女々しい内面にこだわるのは止めて、『デスノート』の夜神月のように建設的で前進的なキャラクター像を大切にしようというのがその言い分である。そして、氏によれば、90年代以来の批評は、前者の引っ込み思案な内面性をひきずりすぎてダメになった。だから、「ゼロ年代」の「リアル」な「想像力」を回復するには、後者のような力強いキャラクター像が必要になるらしい。 だが、僕に言わせれば、あのキャラは内向的だからダメだの、このキャラはマッチョだから好ましいだの、そういう分類をやりがたるほうがよほど(もし宇野氏のレッテルを採用するならば)「90年代的」に見える。実際、90年代の批評という
2010/07/28 リンク