アンチコモンズの悲劇 - 池田信夫 blog

著者は"The Tragedy of the Anticommons"という有名な論文で、「知的財産権」が非生産的な役割を果たすことを指摘した。「コモンズの悲劇」というのは、漁場や山林のような共有地が過剰利用される問題だが、アンチコモンズは逆に共有地が過少利用される悲劇である。たとえばライン川は、神聖ローマ帝国の時代には欧州の主要な交通路だったが、帝国が崩壊すると、沿岸に「泥棒貴族」が出現して各地で領主権を主張し、数百の関所をつくって通行料を徴収したため、ライン川の通行は不可能になり、沿岸の商業も産業も衰退した。 特許や著作権も、このライン川の関所のような存在になりつつある。特に薬品業界では、一つの新薬を市場に出すには、多くの先行特許に使用料を払わなければならない。最近は遺伝子にまで特許が与えられるようになったため、画期的な新薬を開発しても、特許使用料が予想される利益を上回り、発売できな

[mn_kr]

知的財産権や電波利権（ホワイトスペース）とアンチコモンズの悲劇。

[ita-wasa]

たとえばライン川は、神聖ローマ帝国の時代には欧州の主要な交通路だったが、帝国が崩壊すると、沿岸に「泥棒貴族」が出現して各地で領主権を主張し、数百の関所をつくって通行料を徴収したため、ライン川の通行は不

[tarchan]

サブマリン特許うざい！

[boxeur]

著者はアンチコモンズの対策として、安易に広範囲の特許を与える審査制度を改めるとともに、異議申し立てや再審査を容易にすることを提案している。また政府が公益のために特許や著作権を許諾させる

[shag]

おもしろい喩え

[heatwave_p2p]

ほんと、特許ゴロは何とかしてほしい問題だよなぁ。

[nelnal_memo]

ためになった。まぁ、電波のほうは生活に必ずしも直結しないのでまだ良いが医療・医薬品で特許料をぶんだくられると所得による医療格差を助長しかねない。

[T-norf]

特許は正負両面がありバランス感覚が重要。遺伝子特許というのは、その遺伝子を活用した薬剤や、遺伝子組込み生物の新規性をキッチリ説明できなければ認めるべきではないと思う。グラフとの因果は微妙だけどね

[mohno]

「多くの特許や著作権をプールする包括ライセンスを制度化」＜お金を払えば使えるという制度はすでにあるわけで。

[bunoum]

「アンチコモンズを意図的に作り出すことをビジネスとするパテント・トロール」

[sharia]

特許の光と影ですね・・・。特許の光は、これが「情報公開戦争」を誘引すること。あらゆる企業に技術を公開することにメリットを与えること。闇は、悪用しようと思えば悪用できること。うまいバランスを見つけたい所

[sarutoru]

Michael Heller

[I11]

総論賛成各論疑問。新薬の数が減っているのは事実だが、その原因は特許の高さだけではなく市場・エンドユーザーが増え続ける薬代を負担できなくなったため。

[atoh]

画期的な新薬なのに言い値で売れないのはなぜ？／「失敗に1周遅れで追随するのは愚の骨頂」 これはそうだな。

[laislanopira]

ライン川の関所

[hatebu_music]

安価で開発できるような薬は大体出揃っているから、「研究開発費は増えているのに新薬の数は減っている」のは仕方ない事。それを特許のせいだけで新薬の数が減ったかのように書くな。

[imo758]

これには強く同意。過剰に権利を主張するパテント強盗はくたばってくれ。

[REV]

「たとえばライン川は//帝国が崩壊すると、沿岸に「泥棒貴族」が出現して各地で領主権を主張し、数百の関所をつくって通行料を徴収したため、ライン川の通行は不可能になり、沿岸の商業も産業も衰退した。」

[chintaro3]

GJ