グローバルな逆淘汰 - 池田信夫 blog

スペンスの金融危機についてのエッセイが、PIMCOのサイトに出ている。彼の処方箋は、第一に金融システムのtight couplingを是正し、決済機能と仲介機能を区別して規制すること、第二に危機管理をルール化し、tail riskが生じた場合に自動的に発動できるようにすることだ。 これはもっともだが、規制強化だけで問題が解決するとは思えない。全世界の金融機関を厳重に監視することはできないし、やりすぎると彼らはオフショアに逃れるだろう。へたをすると、SOX法のように有害無益な過剰規制になる。むしろスペンスが重要な業績を上げた情報の非対称性の問題として、原理的に考え直したほうがいいだろう。 伝統的な金融理論では、商業銀行に代表される「間接金融」は投資家が情報劣位にある場合の古いシステムで、企業の財務情報が開示されれば投資家がリスクもリターンもとる「直接金融」のほうが効率的だということになっ

[lostlanguage]

　関係者が「フェア」にリスクをテイクしシグナルを発信しろってことか。

[castle]

「"skin in the game"、「身銭を切らないやつの話は信じるな」である。本当のことをいわせるには、エージェントにリスクを負わせることだ」「ほとんどの投資家は（本源的な財務情報を）開示されてもわからない」

[fujikumo]

<逆淘汰を解決する（本当のことをいわせる）には、エージェントにリスクを負わせることだ。たとえば格付け会社には債券を評価に比例して保有するよう義務づけるとか、オリジネイターには一定の劣後的な債権を保有>

[kgbu]

自律的な信用保全の仕組を維持するには、与信する機関がリスクをとるようにすればいい。格付け会社がリスクフリーだったことがモラルハザードを生んだ。逆にいえば、信用の膨張の限界は以前より下がるってことだろう

[yosh0419]

「身銭を切らないやつの話は信じるな」

[sarutoru]

リスク応分関与の可視化

[Midas]

世界中で年金基金や政府系ファンドが投機に夢中だった事を鑑みると何とも言えない。抜けがけしようとした人々は自ら首を絞めてるのに気付いてなかったとも。抜けがけなどできるのかとも思う。年金が株を買う是非も謎

[hiroki-u]

SOX法反対～。

[Blue-Period]

『これを解決する原則は、ウォーレン・バフェットのいう"skin in the game"、「身銭を切らないやつの話は信じるな」である。』

[T-norf]

なるほど。証券の売り手が必ず10%とかはリスクを負う契約にすればモラルハザードは多少は防げるか。

[matsui899]

この解決策でも内部の人間の雇用期間、リスクのとり方を考えると問題を解決できない。また極限まで行き着いて固有の人間を信頼して投資するのでは流動性が確保できない。

[A-xtu]

「身銭を切らないやつの話は信じるな」まったくそのとおり。商品先物の営業マンにはいつもそう言ってるＹＯ。id:matsui899、日本的形態よろしく組織が身銭を切ればいいのでは？日本じゃ個人は組織をレペゼンしてないので

[kodaif]

"証券のリスクは開示されているが、大部分の投資家は何百ページもある目論見書を読まない。彼らは「ゴールドマンの組んだファンドなら大丈夫だろう」といったアバウトな判断で丸投げしている"