インセル博士のブログより。長期維持療法は統合失調症の予後の改善には役立ってはいない（その１ ７年後の結果から） : 場末Ｐ科病院の精神科医のblog

10月2 インセル博士のブログより。長期維持療法は統合失調症の予後の改善には役立ってはいない（その１ ７年後の結果から） カテゴリ:抗精神病薬統合失調症 今回はNIMHの所長であるトーマス・インセル博士の最近掲載されたブログの記事を紹介したい。 2013年8月28日のインセル博士のブログでは、統合失調症への抗精神病薬の長期投与（維持療法）は予後に貢献していないという内容が述べられていた。特に、健常に、かつ、生産性を保って社会へ完全に復帰する上では（full return to well-being and a productive place in society）、抗精神病薬の長期投与は貢献していないどころか、逆に、マイナスの結果を招いているというのである。 http://www.nimh.nih.gov/about/director/2013/antipsychotics-taking

[rna]

漸減/中止群を維持療法群と7年間追跡調査して比較すると、再発率は18ヶ月後では高い(2倍)が、7年後には逆転し社会機能の回復率は2倍に。3割近くが社会復帰できたという話。症状の適度の悪化は予後にいい、とのこと。

[hotsuma]

"低用量の抗精神病薬と家族心理教育を組み合わせたRecovery After Initial Schizophrenia Episode (RAISE) プロジェクト" / 長期維持療法は統合失調症の予後の改善には役立たない

[rgfx]

「幻覚・妄想といった陽性症状と一緒に大切な機能までをも消し去ってしまうのは真の意味での治療となり得るのか。陽性症状が多少残存しようとも、他のもっと重要な機能の温存を重視した方が真の治療ではないのか。」

[naya2chan]

寛解にまで至ったら斬減してみるというのは、普通なのだとばかり思ってた。

[diet55]

いやー。どーでしょうね。コペルニクス的転回。これが自分の病気だったら、驚天動地ですよ。/ インセル博士のブログより。長期維持療法は統合失調症の予後の改善には役立ってはいない（その１　７年後の結果から） -

[AFCP]

"これが事実であれば、多くの精神科医が統合失調症の薬物療法の在り方を今後は180度変えていかねばならないことになる" 再発を恐れない姿勢が要る、ということか。