編集者の日々の泡:電子書籍最新動向。――電子書籍でも取次業者が流通を握る可能性が高まっている。その「理由」

2011年01月17日 電子書籍最新動向。――電子書籍でも取次業者が流通を握る可能性が高まっている。その「理由」 Tweet さて、電子書籍絡みの話題だが、今日は私の電子書籍編集話から離れて、最新の業界展望など。 というのも、現実の動きをウオッチしていてわかってきたのだが、どうやら電子書籍流通でも、取次がその地位を確立しそうだからだ。 これには理由がある。 そもそも一般に語られていた「夢想」次元では、書籍が電子化されれば流通が簡素化すると思われていた。 現状、作者＞編集（出版社）＞営業（出版社）＞取次＞書店＞読者という流れが、作者＞編集＞営業＞書店＞読者、ないし極端には作者＞書店＞読者あるいは作者＞読者レベルになると。 しかしこの夢想の雲行きがどうも怪しい。 というのも、現在、通信キャリアから家電メーカー・ITベンダーまで含めた各陣営の思惑の元、電子書店が乱立し始めている。まさに戦国時代。

[STARFLEET]

電子出版では著者＞編集者＞出版社＞販売サイト＞読者が最適解だと思うので、販売サイトに取り次ぎかAmazon、通信キャリアなどが入る形に収束するかと愚考。

[asakura-t]

先行する携帯コミックで取次が普通に使われてるわけで、まあ当然かな。

[worris]

「リアルの書店数を考えればデジタルでも50や100あっても当然ではあるのだが、本が売れたときの作業負荷が問題になりつつある。」