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アルピニスト・野口健のブログ : 「8月15日に感じること 前編」 - ライブドアブログ
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アルピニスト・野口健のブログ : 「8月15日に感じること 前編」 - ライブドアブログ
毎年、8月15日になるとマスコミ各社は「終戦記念日」「終戦日」と報じる。今日は66回目となる。その度に... 毎年、8月15日になるとマスコミ各社は「終戦記念日」「終戦日」と報じる。今日は66回目となる。その度に感じる事がある。1つには「終戦」という表現。語弊があるかもしれないが、「終戦日」という言葉に首を傾げてしまう。あの戦争は負けるべきして負けた。遺骨収集を通し戦争を知れば知るほど何と戦略なき無謀な戦争だったのかと驚く事が多い。詳細は私の著書「自然と国家と人間と」「それでも僕は現場に行く」に書かせて頂いたが、祖父が関わったインパール作戦、そして遺骨収集を行ってきたフィリピン・レイテ島など完全に制空、制海圏を失い、先に上陸していた部隊の多くは戦う前に餓死していった。海軍と陸軍との対立構造の中、互いの情報は隠ぺいされそのおかげでどれだけ多くの兵士が死ななければならなかった事か。 作家の半藤一利氏によれば太平洋戦争の戦闘員の戦死者は陸軍165万人、海軍47万人(1964年厚生省調査)。このうち、餓死