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「男はねがっている/好きな女が早く死んでくれろ と」 滝口雅子『男について』 : て、わた し発行人と詩
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て、わた し発行人と詩 日本の詩と世界の詩を紹介する雑誌 て、わた しの発行人が、現代の詩・詩に関連... て、わた し発行人と詩 日本の詩と世界の詩を紹介する雑誌 て、わた しの発行人が、現代の詩・詩に関連するもろもろを紹介していきます 男について 滝口雅子 男は知っている しゃっきりのびた女の 二本の脚の間で 一つの花が はる なつ あき ふゆ それぞれの咲きようをするのを 男は透視者のように それをズバリと云う 女の脳天まで赤らむような つよい声で 男はねがっている 好きな女が早く死んでくれろ と 女が自分のものだと なっとくしたいために 空の美しい冬の日に うしろからやってきて こう云う 早く死ねよ 棺をかついでやるからな 男は急いでいる 青いあんずは赤くしよう バラの蕾はおしひらこう 自分の掌がふれると 女が熟しておちてくる と 神エホバのように信じて 男の掌は いつも脂でしめっている 「好きな女が早く死んでくれろ と」 や 「早く死ねよ」と自分の女の死をねがう男の描写にどきっとされる