山口昌男の『文化と両義性』。 : Espresso Diary@信州松本

2008年10月02日22:56 カテゴリ書評 山口昌男の『文化と両義性』。 いまごろは多くの中国人が、山梨県を訪れていることでしょう。信州からみれば、「場外馬券」や「夜の歓楽」というイメージが強かった石和温泉も、中国からの研修生を受け入れて接客にあたらせ、富士山、温泉、果物と、甲州の魅力を中国人に伝える場所へと変化しつつあるようです。甲府の商工会議所は四川成都に事務所を構え、山梨県の知事が、神奈川や静岡の知事と一緒にビザ条件の緩和を外務省に働きかけていることも報道されています。 長野県も上海とシンチェンに事務所があるので、駐在員の報告を読んでみました。県の職員が観光客を誘致するために競争している様子が伝わってきます。青木英明さんの文章には、公務員らしくない表現も盛り込まれています。 「何とかしないとまずい」。焦燥感にかられた私は、これまでの交流を続けてきた青島華青旅行社を藁にもすがる思い