憲法の話 - 内田樹の研究室

５月３日は憲法記念日なので、いろいろなところから憲法についてコメントを求められる。 一つは毎日新聞の「水脈」に書いた。 今日の夕刊に掲載されるはずだが、一足お先に公開しておく。 改憲の動きが進んでいる。一部の世論調査では、国民の６割が改憲に賛成だそうである。大学のゼミでも「もうすぐ憲法が改正されるんですよね」とあたかも既成事実であるがごとくに語る学生がいて驚かされた。 九条第二項の政治史的意味についての吟味を抜きにして、「改憲しないと北朝鮮が攻めてきたときに抵抗できない」というような主情的な言葉だけが先行している。 私は改憲護憲の是非よりもむしろ、憲法改定という重大な政治決定が風説と気分に流されて下されようとしている、私たちの時代を覆っている底知れない軽薄さに恐怖を覚える。 改憲とは要すれば一個の政治的決断に過ぎず、それが国益の増大に資するという判断に国民の過半が同意するなら、ただちに行う

[tsumoyun]

"本来は存在しない九条と自衛隊の葛藤を苦しむという不思議な病態を演じることを通じて、日本人はその「疾病利得」として、世界史上例外的な平和と繁栄を手に入れたのである。”

[webmarksjp]

むずかしい

[jiangmin-alt]

風呂糸屋

[yodaka]

改憲論議なんて先延ばしでいいと思う。他にやらなきゃいけないこと一杯あるでしょうに。

[t-kawase]

内田先生には、いつも言いたいことを見事な形で言われてしまうなあ。

[odd991]

軍事的重しとしてのアメリカを拒絶する選択を改憲派は取れるかどうか

[t2-news]

改憲で日本が手に入れるのは「アメリカ以外の国と、アメリカの許可があれば、戦争をする権利」であり、それだけである。

[mahal]

ところで、ある意味憲法9条ってのは「アメリカが世界最強の帝国である」ことを前提にしており、それは現在も有効ではあるが、そういう意味で状況要因に依存するものは「不磨の大典」には相応しくないかな、とも。

[munyuu]

幕末以来、日本がどのように国際社会で生きていたかを知らない無知な方の戯れ言。ある年代の方はアメリカしか眼中に無いという好例。日本が経済大国になってから生まれた人びとは地球規模で思考しているのにねえ。

[hiro7373]

ネットウヨは『敗戦後論』を理解するリテラシーがないんだろうなぁ。

[yoshi41101]

憲法は国を縛るもの。法律は国民を縛るもの。国の縛りを緩めて何の得になるのかわからん。風説に流されないようにしたい。

[mind]

――国内法/主権国家の自己抑制法だから、9条違反して軍隊持ち対外的適法に戦争を始めても、国民に対する責任が生じるだけ。 //「嘘をつくことによって、本当のことを言おうとする」 ――葛藤によって論議が深まる。

[kinghuradance]

「私は改憲護憲の是非よりもむしろ、憲法改定という重大な政治決定が風説と気分に流されて下されようとしている、私たちの時代を覆っている底知れない軽薄さに恐怖を覚える。」

[sean97]

「改憲はただ日本が「アメリカの軍事的属国」であるということを国際社会に向かって改めて宣言すること以上を意味しない。」そうそうそうなんだよ！改憲について抱いていた違和感は。