『秋日和』と『すーちゃん』 - 内田樹の研究室

５時半に目が覚めてしまった。 ８時くらいまで寝ていたいのだが、寝付けない。しかたがないので、起き出して『日本の論点』の「非婚」についての原稿に手を入れる。 これはブザンソンで原型を書いたのだが、「結婚したくない人」と「結婚したいけれど、機会に恵まれない人」を同じ「非婚」というカテゴリーにくくって論じるのは、やっぱり無理があるよな、と昨日の夜、『秋日和』を見たあとにベッドの中で、益田ミリの『すーちゃん』を読んでいて感じたのである。 『秋日和』は１９６０年の映画で、例のごとく「なかなか結婚しない娘（司葉子）を結婚させる」ために佐分利信、中村伸郎、北竜二の三人のおじさんたちが暗躍するという話である。 あまりに面白くて、何度も笑い出してしまった。 バーのカウンターでパイプで鼻翼をこすりながら「急いじゃいかん」という場面とか、「じゃあ、リンゴも俺が食ったことになってるんですね」とか、佐分利信があの「

[Yukarigohan]

『秋日和』と『すーちゃん』 (内田樹の研究室)

[narwhal]

"彼女たちは「結婚したら幸福になれるだろうか？」と考える。 この問いの立て方そのものが間違っているのだが、そのことを誰も教えない"

[takatsukiselectcinema]

2月12日から特集上映で秋刀魚の味、やります！

[ijustiH]

「いつまでも、若く、自由で、イノセントでいたい」/自分はこれが怖いんだけどな

[Tamemaru]

結婚 非婚化

[malay1126]

私たちが「結婚すると幸せになれるのか？」という疑問をもって結婚に迷うこと自体、功利主義に侵されている事態だと考えています。これは「下流志向」を読んだとき持った感想のひとつです。学びや労働と同じく結婚も

[mame8]

どうしても身にしっくりとこなかったことが、「どうして身にしっくりこないのか」がようやくわかった。よかった。

[Nean]

ここ最近の内田先生の思いつきの中ではいちばん胸にストンと落ちた。

[zakkiver24]

「家族を作れ」というのは要するに「成熟せよ」ということである。 それは「いつまでも、若く、自由で、イノセントでいたい」という若者の願いと必ず葛藤する。

[koyayasi]

「小津は「結婚」と「家族」を、ほとんどそれだけを描き続けた。あたかもそこだけが人間的成熟の場であり、すべての人間的経験はそこに凝縮されていると言わんばかりに。」

[usukeimada]

「若者が結婚したくなくなった」のではなく、「お見合いおばさん」を始めとする社会からの「成熟圧」の喪失が非婚・晩婚化の原因では？という話