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もう40年も以前になるが,学生時代の講義・演習は「見たこともない装置の膨大な設計計算をするのが化学... もう40年も以前になるが,学生時代の講義・演習は「見たこともない装置の膨大な設計計算をするのが化学工学」そのものであった。電卓も無い当時,化工演習は計算尺による手計算で,用紙一杯の計算を数時間がかりでおこなったものである。 教官として化学工学を教える立場となり,この膨大な計算の「修行」は必要なのか?という疑問から,担当の講義・演習・実験で計算の工夫を種々試行してきた。 始めは初期のパソコン付属のBASICプログラミングで各種化工計算を試みた。するといくつかの汎用の数値計算プログラムで化工計算全般を取り扱えることに気付いた。伝統のMcCabe-Thiele法や多段抽出の図解法などの図式解法は,結局非線形連立方程式をグラフ上で解いているだけであり,方程式解法で置き換えられる。 1990年代後半になるとパソコン上のExcel表計算が進歩し,ゴールシークやソルバーの機能を持った。これで,連立非線形