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幼い頃から月が好きだった。春の月、夏の月、秋の月、冬の月。満ち欠けだけでなく空気の張り詰め方によ... 幼い頃から月が好きだった。春の月、夏の月、秋の月、冬の月。満ち欠けだけでなく空気の張り詰め方によってもそのおもむきは変わるものだ。だから進路指導書は航宙科に絞って嘆願した。親も教師も猛反対したのを覚えている。宙に飛ぶたび骨密度は下がる。それは私が子供の産めない身体になると言うことだ。だが構わなかった、家出同然に航宙科に進んだ。しかもあまりぱっとしない運輸コースに。学生は落ちこぼればかり。シミュレーター操作より遊ぶことの方が得意な連中ばかりだ。その中で数年に一度の奇跡と言われる女生徒の私にデートの誘いはたくさん来た。愛をささやかれもした。私は月に恋をしていたが、男を愛せないわけではない。卒業をする頃には成績は優秀だが、ずいぶんと軽い女と評されていた。そしてはじめて乗る月地間運搬船、通称キャリーに私の胸は躍った。窓など贅沢なものはついてなかったが距離を示すビーコンを過ぎるたび、興奮が波のように