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秋葉 - ビームしておくれ、祖師谷へ
秋葉の今日のやるべきこと。と、いっても特に用事はない。高校も辞めてしまって友だちに会う、くらいし... 秋葉の今日のやるべきこと。と、いっても特に用事はない。高校も辞めてしまって友だちに会う、くらいしかないのだ。その友だちも元クラスメイトは少なく多くは近所の小学生だ。小学生たちはその病気を知らず偏見もない。だからつきあえる。秋葉は俺の妹で2年前に若年性アルツハイマーと診断された。最初は高校に通うと聞かなかった彼女だがイジメに耐えきれず中退した。その頃から近所の公園で少年少女たちと遊ぶのが日課だ。「秋葉、今日はこんなところだよ」メモ書きを手渡し秋葉にたずねる。秋葉は大きくはじけるように笑うと俺にお礼を言った。「ありがとう兄さん。今日は春子ちゃんと遊んで昼前に帰ってくればいいのね」彼女を受け入れてくれた数少ないクラスメイト。ありがたくてその名前を聞いただけで胸が熱くなる。「そうだな、クッキー焼いて迎えにきてくれるっていってたぞ」「え、そうなの?うれしいなあ」努めて平静を装いながら返事をする。彼女