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日寛上人著 臨終用心抄 (富士宗学用集第3巻259〜269ページ) 御書に曰く、夫れ以みれば日蓮幼少... 日寛上人著 臨終用心抄 (富士宗学用集第3巻259〜269ページ) 御書に曰く、夫れ以みれば日蓮幼少の時より仏法を学し候が、念願すらく、人の寿命は無常也、出る いき いき ともしび たとえ 気は入る気を待つ事なし、風の前の燈、尚譬にあらず、かしこきもはかなきも、老いたるも若きも、 なら ま 定めなき習い也、されば先ず臨終のことを習うて後に他事を習うべしと云々。 臨終の時、心が乱れる原因 だんまつま ①断末魔の苦しみのため 断末魔の風が体中におきるとき、骨と肉が離れる。正法念経にいわく、命が尽きるとき風が皆動く、 するど かたな 1000の鋭い刀で身を刺すようなものである。もし、善業があれば、苦悩は多くはない。インドの けんしゅうろん そし じつ ふじつ 衆顕という人が書いた顕宗論にいわく、他人を謗ることを好み、実不実であっても人の心を傷つける 者は