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偏屈な人が誰ともつきあわずに飼い犬や小鳥とだけ心を通わせたり、紙ヒコーキづくりとかクルマといった... 偏屈な人が誰ともつきあわずに飼い犬や小鳥とだけ心を通わせたり、紙ヒコーキづくりとかクルマといったモノだけに執心する、そんなケースが世の中にはあるようだ。昔の少女アニメなどにはそういう「へんくつ」が決まって登場するが、私にはその人たちの気持ちがよく分かる。自分も、へんくつとまではいかないけれど、仲間のひとりではないかと思っている。そんな私は、何に対して心を開いているのかというと、食べ物である。そのときの気分、そのときの欲求にしたがって食べ物を用意し、口に運ぶときの感覚は格別であり、至福である。食べれば必ず満たされる。食べ物は私の味方である。太る、という致命的な現象と結果があるにも関わらず、いまだ私は食べ物のことを、食べることを敬愛している。とはいえ、私はグルメではない。単に食べることが好きなだけで、自分がそれなりに満たされれば、凝ったものでなくてもかまわない。手間をかけて作ることにはそれほど