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「白鯨」は、スゴいと言うより凄まじい
メルヴィルは、「鯨辞典」を書こうとしたに違いない。だが、あまりの博覧狂気っぷりに読者は逃げ出すだ... メルヴィルは、「鯨辞典」を書こうとしたに違いない。だが、あまりの博覧狂気っぷりに読者は逃げ出すだろうと踏んで、興味をつなぎとめるため、モービィ・ディックとエイハブの物語を織り込んだのだろう。 あるいはメルヴィルは、30人の命を奪い、3隻の捕鯨船と14艘の捕鯨ボートを破壊し、2隻の商船を沈没させた「モチャ・ディック」というマッコウ鯨(実話)をテーマに、冒険小説を書こうとしたに違いない。だが、鯨そのものに魅了されるあまり、ついには関連するネタ全てをぶちこんだ全体小説に仕立てたのだろう。 そう、これはラーメンでいうなら「全部入り」、小説ならば「ピンチョン」だ。執念と薀蓄が詰まったどんぶりに顔つっこんでむさぼり喰らう読書になる。その生態から始まり、消化器官や神経系の詳細な説明や骨相学的見解を逐一述べる一方で、苛酷な捕鯨の現場を簡素かつ的確かつ生き生きとリポートする。見つけ、追いつめ、しとめる場面は
2012/04/24 リンク