スウェーデンでは、79年のスリーマイル島の原発事故を契機として、当時の与党であった社会民主党が長らく拒否をしていた原発国民投票にゴーサインが出て、80年、ついに国民投票が行われました。この国民投票は、結果よりもプロセスにかなり意味がありました。当時の18歳以上の成人が、1年間にわたって、原子力とエネルギーと環境、また自分たちの社会の未来について徹底的に考え抜いて、1票を投じるわけですね。選択肢としては、イエスかノーではなくて、全面的な推進・部分的な推進・撤退という3つがあって。結局国民投票の結果は、全面的

[tweakk]

「当座は6基を建設するけれど、2010年までには全てを廃止するという矛盾の塊のような結論になりました。しかしそれを経て、スウェーデンの政治文化もステージアップしたのです」