Reality of a fantagy

様式について ファンタジィに対する批判を「形式」に関わるものと論じたアトベリーは、(文学)作品は「様式」によって分析・評価するべきと考えている。同時に文学作品は「様式」に関して言及されるのに、ファンタジィ作品は「形式」に対して批判がなされているとも言いたそうでもある。 アトベリーが言うところの「形式」とは、ジャンルに関わるもので、それを分析することは「このジャンルの作品の構造基盤を理解することを可能にする」となる。あまりはっきりしない。アトベリーは「様式」については雄弁だが、「形式」には幾分不注意なように見える。これは「形式」と「様式」の区別の難しさに起因しているものであろう。どちらも「style」や「form」に関わるものであるから。 古くから「形式(style)」と「内容(matter)」に関わる議論はなされてきたが、それでも「形式(form)」と「様式(mode)」については混乱して