差別論を学ぶ心構え - Whoso is not expressly included

これまでにいくつかの大学で差別研究について教える機会を持ったことがあります。その種の講義（以下、「差別論」）では、学生たちに繰り返し繰り返し、3つの留意事項を伝達する必要がありました。 差別問題は「被差別者の問題」ではないこと 家族やメディアといったほかのテーマと同じように差別という題材に向き合うこと 形式的な「正当／不当」（誰が「悪い」のか？）の結論を急ぎすぎないこと 3つは同根の問題ですので、すべてを合わせて「安易に《犯人探し》をするな」と言い換えてもかまいません。でも、少しでも具体的なほうがわかりやすいでしょうから、3つに分けて説明していきましょう。 1はvictim blamingとして知られる問題ですね。「被差別者の問題」という発想がいかに非論理的であるかを毎回のように説明しておかなければ、ミニッツペーパーに「今回の事例は差別される側に問題があると思います」と書いてくる学生が必ず

[yuhka-uno]

"他の科目では、このような留保を何度も何度も授業の中で伝えなければならない、ということはほとんどありません。差別論に固有の問題です。"

[unyounyo]

悪者探しはしてしまうし、論者によってアプローチが違うよな。

[showgotch]

学問は道徳的価値づけでなくあくまで現象の観察と問題解決という話

[Hermit_Kateto]

学問として。

[rjj]

むしろ、「なぜ安易に犯人探しをしてしまうのか」ということ自体が研究テーマになりそうだな。

[sillyfish]

2は構造的差別をまなざす力にもつながる。問題は、そこから逃避しようとして1や3に飛びついてしまうことでは/構造と責任を〈私〉に引き下ろす感性は大切にした上で、そのしんどさに耐えることを教えられないものか

[namisk]

"学生たちはどうしても差別に関わるものごとを、当為（◎◎すべき）の問題としか捉えられない。当為ではなく、事実（◎◎である）の問題として観察できないと、学問は成り立たちません"

[Nathea]

こういう学問があるのは興味深い

[oguogu]

さんざん、「強制連行」やら「従軍慰安婦」などで自分達は戦争の被害者だと主張してきたのは在日だろとしか言えないな。先ずは、今までの主張の誤りを認めてからの話じゃないのか。

[Ohgyoku]

2の制御は難しいだろうな……。だが学問という場に限って、仮想的に棚上げすることは可能だろうか。/3は差別以外でも学問以外でも実践してほしいよ本当。

[lotus3000]

トリチェリの真空を作り出すように、政治的中立を作ることかな。

[F1977]

種別性の問題では無いと思いますけど。

[saigami]

そう言えば、学問として差別を取り扱ってる本ってけっこう少なかったなあ。/どうも二項対立に陥りがち。被差別者も別の場所では容易に差別者になり得る。

[Outfielder]

社会学として差別問題を取り扱うなら、まずは自然主義的スタンスで観察による事実判断を押さえること。ただし差別問題に興味のある人の大半は、学問対象としてではなく社会運動か政治運動か何かとして捉えている

[mujige]

ここでいうような当事者性抜きの“純粋な学問”というのは成立しうるのだろうか。

[sharou]

学問として差別を扱うときの話。／