支局長からの手紙：福井の新年 ／福井 （毎日新聞） - Yahoo!ニュース

明けましておめでとうございます。元旦からの各紙やテレビは世界的な経済の混乱を背景に政治や社会がいっそう不安定化し、２０１２年は相当に厳しい年になると予測していました。いつの頃からか明るい見通しというものを聞いたことがないですね。憂鬱な世相が好転するのは、いつのことでしょうか。 私は年末年始の当番だった支局の若い記者２人と、平泉寺で初詣をしてきました。地元の知人から、かがり火が雪の境内を照らす中、おごそかに新年を迎えるのはいいものだと聞き、訪ねてみたいと思っていたのです。 天候に恵まれ、空には満天の星。ペテルギウス、シリウス、オリオン座……。２人が柄にもなく、うっとりしていました。私は懐中電灯を手に長靴で雪道を来て、なにげない祈りをささげる人々とともにあれたことが印象に残ります。そして、手を合わせての帰路、除夜の鐘をついていた人が「一つどうですか」と勧めてくれました。好意に甘えて試してみ

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支局長からの手紙：福井の新年　／福井