伝統の硯復活へ始動 「雄勝石」の採掘再開 石巻・生産組合 （河北新報） - Yahoo!ニュース

東日本大震災で生産を休止している特産品「雄勝硯（すずり）」の復活に向け、宮城県石巻市雄勝町の雄勝硯生産販売協同組合は２５日、原材料となる「雄勝石」の採掘作業を始めた。伝統の硯を心待ちにする人たちから注文が相次いでおり、組合は本格的に製造を再開する。 作業は雄勝町明神地区の山間部にある採掘場で行われた。組合の職人６人が重機で原石を切り出し、ハンマーで運びやすい大きさに割った。石は仮設作業場に運び込まれ、カッターで硯加工用のサイズに裁断された。 組合の沢村文雄理事長（６４）は「やっと山に戻って来られた。今日が雄勝硯の復興のスタート。後継者育成など課題もあるが、一歩ずつ前に進んでいきたい」と力を込めた。 雄勝硯の製造には、独特の黒い光沢を放つ雄勝石が欠かせない。震災で採掘場に向かう山道が崩れるなどしたため、組合は原材料を入手できなくなった。 職人たちは手元に残った硯用ではない石で食器を作

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伝統の硯復活へ始動　「雄勝石」の採掘再開　石巻・生産組合