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【ミリマス】七尾百合子の夢十夜 : SSまにあっくす!
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【ミリマス】七尾百合子の夢十夜 : SSまにあっくす!
第一夜 こんな夢を見た。 指先が冷やりと露を撫でた。深海のように暗い深緑の芝が風で擦れる音が聞こえ... 第一夜 こんな夢を見た。 指先が冷やりと露を撫でた。深海のように暗い深緑の芝が風で擦れる音が聞こえる。 私はその只中に腰を下ろし、肌を撫でる夜風によって自分の曖昧な輪郭を感じていた。秋虫の翅が立てる音も夜鳥の甲高い鳴き声も、湿った地面に吸い込まれていく。顔を持ち上げると傾いた地平線の上に、より深い黒が広がっている。その画紙にチラチラと、白い砂が撒かれていた。砂はペッタリと貼り付いて、紙と一体になっているようだ。 とても届かないな、と私は思った。夜空に向かって手を伸ばしてみる。手の平に透明な何かが触れた。指を曲げると、ぐにぐに、と水風船を握っているような感触がある。これは一体どういうことだろうと、指の曲げ伸ばしを続けているとやがて指の隙間から煙が漏れるように透明な何かは空気と変わり消えた。そのまま腕をパタパタと振ってみても、まるで感触の無いサラサラとした風が抜けるばかりだった。

