感想・書評「ワセダ三畳青春記：高野秀行」ネタバレ注意・探検部に所属していた著者のエッセイ（レビュー）。 #読書 - みんなの芸能ブログ。

高野秀行『ワセダ三畳青春記』は早稲田に暮らした青春を描く 『ワセダ三畳青春記』は早稲田大学の探検部に所属していた著者のエッセイ。 日本有数の最高学府にいるというのに、三畳間で怪しげなことを繰り返して暮らしている著者がまず変です。そして登場する、著者の隣人たちが面白いです。誰もが変で、迷惑なのに、どうにも憎めないところがあります。 はちゃめちゃで「こんな生活はしたくない」と思うのに、読み終わると「青春っていいな」と思ってしまう矛盾を感じました。あんなに頭がいいのになぜ変な行動を繰り返してしまうのか疑問なんですが、そうでなくてはエッセイとして面白くないです。 彼らのような青春を過ごすことはそうそうないと思うんですが、読んでいると自分自身の青春が懐かしくなってきます。でもやっぱりあんなに周りに迷惑かけるのはよくないですかれどね。 終わり方も爽やかでちょっと切なく、げらげら笑った後には少し前向きに