ITpro SPECIAL - SaaSが透過する「日本IT界の脆弱性」見えてきた課題をいかに克服するか

ブログやSNSの急成長に見られるように，人々のコミュニケーションのスタイルは大きく変化しつつある。それは個人のライフスタイルに影響を与えているだけでなく，ビジネス分野にも深く浸透しようとしている。Web2.0の手法を用いたコミュニケーションやコラボレーションの環境を構築している企業は少なくない。ただ，若者はこうしたツールの扱いに慣れているのだが，経営層や管理層は不得意だ。新しいコミュニケーション・インフラを使いこなすためには，いくつかの課題をクリアする必要があるだろう。 前回，Web2.0的な手法のビジネスシーンでの活用について触れた。ブログやSNSなどのWeb2.0技術は，コミュニケーションとコラボレーションのあり方に大きなインパクトを与える可能性がある。こうした新技術への期待は確実に高まっているが，そこにはこれまでのコミュニケーション環境への不満という側面もある。 「これまで多くの企業

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『若手の間ではメールの返信リードタイムが1分以内という人が多いのですが，経営層や管理層の間では1日以内』『経営層や管理層にとって，情報はある時ある場所で特定の関係者が共有するもののようです』