宙に浮くトルコのEU加盟交渉 偽善はやめて率直に対話せよ JBpress(日本ビジネスプレス)

西側世界にとってトルコは重要な国である。このことは、米国のバラク・オバマ大統領と英国のデビッド・キャメロン首相がともに就任から数カ月のうちに首都アンカラを訪れ、国会で演説していることからも理解できよう。 西側がトルコを重視するのは、同国が西洋と東洋の境目に位置する国であり、国民の大多数がイスラム教徒でありながら世俗的な民主主義を標榜する珍しい国でもあるためだ。 また、トルコはロシアとイランの両方の隣国であると同時に、北大西洋条約機構（NATO）加盟国でもある。経済も急成長を遂げており、活力に満ちている。しかし、トルコは最近、西側諸国にとって頭痛の種にもなりつつある。 西側諸国の頭痛の種になりつつあるトルコ トルコは先日、イランの核開発に対する国連の追加制裁決議に反対票を投じた。また、イスラエルとは危険なほど敵対的な関係になっている。しかし、トルコと西側の不確かな関係を象徴するようになったの

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“Talking Turkey”という英語の表現には、率直に話し合って事の核心に迫るという意味がある。だが、EUでは、“Talking Turkey”と言えば、曖昧な話し方で人を煙に巻くとか、言い逃れをするという意味になってしまっている。