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井上彰(2013)「ロールズ『正義論』の再検討―第3部を中心に―」(社会科学研究 64-2) - 東京大学社会科学研究所
『社会科学研究』第64巻第2号 ロールズ『正義論』の再検討――第3部を中心に―― Revisiting Rawls’s A The... 『社会科学研究』第64巻第2号 ロールズ『正義論』の再検討――第3部を中心に―― Revisiting Rawls’s A Theory of Justice: A Critical Reassessment of Part III 井上彰/INOUE Akira Keywords: 反照的均衡, 原初状態, 合理性としての善さ, 正義感覚, 経験的道徳心理学 抄録 本稿は、1971年に公刊されたロールズ『正義論』のなかであまり注目されてこなかった第3部の議論が、『正義論』全体でいかに重要な役割を果たしているかについて、その批判的検討を通じて明らかにするものである。第3部でロールズは、善の理論と正義感覚についての議論を、経済学と心理学という20世紀後半に著しい発展をみせた経験科学的知見に基づいて展開した。その点に注目して本稿では、ロールズの契約論が『正義論』全体で反照的均衡の方法が展開され
2013/07/29 リンク