長谷川町蔵の文章: 毒々しいノスタルジア

2009年8月20日 毒々しいノスタルジア 「貴方たちの未来を変えるために、大統領選挙ではどうかケネディへの投票をお願いします。」そんな内容を流暢なスペイン語で呼びかけるジャクリーン・ケネディの姿が、会議室のスクリーンに上映されている。しかし、それを眺める７：３分けの男たちの反応は冷淡だ。「スペイン語を喋る連中に呼びかけたって何票取れるっていうんだ？」「大体ジャクリーンは女に嫌われている。誰がアイツをファーストレディにする？ 女っていうのは同性のインテリが嫌いなんだよ！」マイノリティの中で最も人数が多いラテン系を過小評価し、全米の女性の憧れであるジャッキーをこき下ろす。信じられない反応である。でも１９６０年の時点ではアメリカの常識はこうだったのだ。 『ソプラノズ 哀愁のマフィア』を大成功させたスタッフたちが２００７年にスタートさせたテレビドラマ『マッドメン』は、１９６０年のアメリカの広告代

[uunfo]

「テレビドラマ『マッドメン』は、１９６０年のアメリカの広告代理店を舞台にしたサラリーマン・ドラマである」

[nouzem15]

確かにテレビドラマの枠組みで作れるのはすごい。日本のドラマは基本的に間口が広い物しか作れない。前提となる知識が必要な物なんか特に無理だろう（歴史物は例外だが）

[k-5t]

〜２話まで観たけどいまいちで挫折してしまった。。中盤から盛り上がるのかな。。

[mangakoji]

「バッド三丁目の夕日」か、すげえ

[Midas]

間違ってる。これがアメリカ人にとっての「溺れる為の」ノスタルジアである。このイケイケな過去があった(全員がそうではない)と信じれるからこそ今の経済崩壊も仕方ない帰結として受けとめれる。構造は三丁目と同じ

[mvsw]

読ませる文章。

[laislanopira]

タバコもセクハラも差別もOKだった1960年を描くドラマ。「あの時代は薄気味悪かった。街行く人々が皆微笑んでいたから。」

[atoz]

『マッドメン』について。面白そう。